精神科セカンドオピニオン―正しい診断と処方を求めて |
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著者: 誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち,笠 陽一郎 定価: 価格:→¥ 2,268 | 悪治療から救い出せました ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() まだ十代の子供は某医大、精神科の若い医師の誤診、誤処方で苦しみ続けました。そこでは、医師を指導、育成すべき立場の者も、外見とは裏腹に見識、教育レベルともに低空飛行していたと言わざるを得ません。 他に相談しにくい、頼る当てもない、弱い立場の、何も知らない患者と家族に対し、多剤大量処方を押し進める。言うことが聞けないなら他へいけと言うパワハラで、旧態依然の悪処方を正当化することが平然と罷り通っています。 入院治療で悪化するばかりの状況に納得いかず、探した末に見つけたセカンドオピニオン。意見を聞いたところ、発達障害の可能性があり、今の治療では良くなるどころか悪化するばかりとのこと。思い当たることが多く、主治医に説明するも受けつけず。セカンド医師の言われることは、新しい病理で、うちのような大病院ではオーソドックスな診断と処方を行うと、自らの不勉強を戒めることも知らず。源疾患を考えようとせず、表面に出ている症状だけを見て対処療法しかしないので、薬が合わなければよけい混乱してしまう。そんな中で、安易に統合失調の診断を下すことが多いようです。源疾患は違っても同じ症状が出る、しかも、源疾患により同じ薬で効く場合と悪化する場合がある危険性を知らない医師が多すぎる。 こういう状況を放置しているのは、政府の責任でもありますね。透明性、公開性、社会責任を追求できる相談窓口を増やすべき。 こんなとことがあって、退院。相互理解ができる新しい主治医の元で治療を開始し、快方に向かっています。 命を助けてもらいました ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この本のお陰で、精神病でないのに精神病と判断され(実は鬱)、抗精神薬のエビリファイ18mgを大量処方され、挙句の果てに苦しいという患者の悲痛な叫びを「みんなそう言う!」とまったく聞き入れないM病院の馬鹿医者から救われました。悪性症状が出て、もう少しで患者は死ぬところでした(連絡しても、「”何度も言いますが”」と嫌味を言った上で、「次回診察時に医師に連絡してください」と傲慢で呑気なケースワーカー)。 本来なら、苦しい地獄から、少しでも患者を助けてあげようとするのが医師のはずなのに、自分のプライドとステータスと傲慢さを保持することに専念する精神科医がなんと多いことか(人間的に何ら成長していないことに恥じ入るべし!)。 そんな現状に真っ向から反対し、孤軍奮闘されている医師も存在するということは、私の生き方にも大きく影響を与えました。 精神科医は必ず目を通しておきたい本 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ここのレビューであまりにも高く支持されているので、読んでみました。 現在の精神医療現場の未熟さから、むしろ苦しみを受けた患者さんや家族達が、ネット上での互いの交流や「セカンド医」(笠陽一郎医師)の治療介入によって希望をもっていく姿が、28の体験記により綴られています。 すべての精神科医が目を通しておく価値があると考える理由は下記です。 ・抗精神病薬誘発性のうつ状態、錐体外路症状の出現、抗パーキンソン病薬の使用、いずれも回避することに最大限の配慮をしている。 ・急性混乱期の幻聴、要素性の幻聴、幻視、雑念脅迫、自生思考が誤診のもとになりやすいこと。 ・発達障害の二次障害、解離性障害、強迫性障害、より予後の良い統合失調感情障害などが統合失調症と誤診されやすいこと。 28の体験記録の半数は10代発症で、多くが統合失調症と診断されたことに対して、もしくは抗精神病薬を(大量)内服させられたことに対しての苦しい体験でした。 ・精神科医が治療がうまくいってない時でさえ減量に消極的であることが多いこと。 ・診断の見直しが必要なときでもなかなかなされないこと。 気をつけているつもりでいて、思い当たるところがあるだけに、素直に反省させられます。 治療がうまくいっていないときに肩を押してくれたり、ヒントを与えてくれたりすると考えます。 |
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精神科のくすりを語ろう―患者からみた官能的評価ハンドブック |
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著者: 熊木 徹夫 定価: ¥ 1,890 | 精神科臨床医 ![]() 服用した感覚を普遍化しようとする試みは努力の積み重ねが必要だったことでしょう。その点に関しては尽力なされていると思います。 ただし、「こういう感覚の人が多い」という表現は、「私も飲めばそうなる」という考えを誘導してしまい、「こんな感覚を味わうにはこの薬が欲しい」につながり、処方薬依存依存傾向を強めてしまわないか懸念されます。 治療において自己達成感・自己効力感を感じることが大切だとは思いますが、それは自分で薬剤を選択して感じるものではなく、治療者や支援者との関係や治療の試みの結果などで感じるものではないでしょうか? 評価はきびしいかもしれませんが、人気を得ることと学問は違うことだと思いますのでご理解ください。 現状では薬の一般向け解説書に過ぎず。今後に期待 ![]() ![]() ![]() 本書は,一般向けの書籍として優秀だと思う。しかし,向精神薬の効果の官能的評価と銘うたれている魅力的な試みにしては,多数出版されている一般向けの薬物の解説書と大きな違いがないという点に不満が残る。 患者さんたちの薬物の飲み応えを集積して,そこから学ぶという試みは,ごくポテンシャルの高いものと評価できる。その可能性として私は,1.ごく多数の患者さんの薬に対する意見が集積されれば,薬物の効果スペクトラムの実証的研究に発展しうる,2.従来誰も予測できなかった副作用の発見に通じうる,などを考えている。本書は,そのどちらでもなかった。製薬会社の薬品情報の概説,一般の臨床家の抱いている印象のまとめの域を出ていない。行き届いた「編集」がなされているゆえだろうか? 今後に期待したい。 新たなフロンティアを開いたことは評価したい ![]() ![]() ![]() ![]() 「官能的評価」という形で薬の「のみごごち」に着目した、医療関係者にとっても、患者さんにとっても強いインパクトを与える本であると思う。熊木先生は新たなフロンティアを開かれた。精神医療関係者がこの本に続く試みをなされることを期待したい。 惜しむらくは、インターネットを中心として患者さんの声を拾った事によって、患者さんの状態の把握が甘くなっている点である。「のみごこち」は患者さんと薬の相互作用の中で生まれるものであろう。その意味では自験例を中心に執筆されるのがよかったのでは、とも思われる。もっとも、そのような保守的な考えではフロンティアを開くことはできないだろうし、悩ましいところではある。 |
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精神科医になる―患者を“わかる”ということ (中公新書) |
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著者: 熊木 徹夫 定価: 価格:→¥ 134 | これほど再読味読をした本はありません。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() これほど再読味読をした本はありません。快作だと思います。特に精神科医療に信頼のおけない方におすすめです。見方がガラリと変わると思いますよ。 あなたの患者になりたい・・・・・か? ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() とても優秀な若手が出現したものだと思った。しかし、天邪鬼には、どうしても素直には受け止められずにいる。世にいう名医が議論する様子を学会会場で見かけたり、名医と同じ患者さんを診たり、はたまた精神科医同士のちょっとした雑談の中で名医の評判を聞いたり、といったことの積み重ねの中で、私の中の強い確信となっているのは、精神疾患は名医の見識をしのぐ、ということだ。この意味で、若き名医が頑迷固陋な名医に対して礼賛の意を表していることが、草莽に生きる医師にはこそばゆい。キミには人間が見えたというのか。私には当分見えそうもない。私には遅咲きの精神科医こそが心友である。 精神科の難しさ ![]() ![]() ![]() ![]() 精神科医という仕事の難しさがよく解かる本です。 私自身が精神科にかかっていていろいろな疑問を持っていたのですが、 そのいくつかが氷解しました。 なかでも、「こころ」は脳の機能の一つでは無いという部分や、 薬物の効果が人によって大きく異なる、といった箇所が興味深かったです。 どんな薬を処方するか、という判断が他の科に比べて大変難しいということも解かりました。 精神科医の書く本には、読者の興味を惹くために奇妙な症例ばかり取り上げるものも多いですが、本書にはそういういやらしさが無く好感が持てます。 現象学の方法論を用いて「精神科医」の仕事というものを考察しているので、 哲学や精神医学についての予備知識が無いと読み進めるのに多少骨が折れるかもしれません。 しかし、そういうとっつきにくさを超えて読み進めれば、収穫が多い本ではあります。 |
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