宿屋めぐり |
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著者: 町田 康 定価: ¥ 1,995 | 「告白」が好きな人は読むべし! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 主人公は徹底的にダメな人です。 人を騙し騙されて、調子にのるとやりたい放題。 で、思い通りにいかないことには必ず誰かのせいにして言い訳をし、自分の悪行を正当化しようとするとこなんかサイテーのクズ。 クズクズバカバカ思いながら読んでたんだけど、 でも、うまくいかないことを社会や他人のせいにしたりすることって誰にでもあるし、 そんな自分に気づいちゃうと主人公の心の葛藤も主の言葉も一つ一つが胸にしみて、言い当てられたようなバツの悪い感じもある。 ふざけた話のように思えるけど、たまにズシンとくることが書いてあります。 こういうふうにとんでもない展開のおふざけの皮をかぶせて、 人の生きる道の確信的なとこをついてくるなんて町田康にしかできない技だ。 終盤は「生きるとは」「自分とは」と人生の本質とは何かを訴えかけるようなずっしりとした重みのある、芯のしっかりした作品でした。 久々に寝食がおごそかになるほど読み応えのある本に出会ったような気がします。 〈寓話〉としての「宿屋めぐり」――〈自分〉探しの旅 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 以下、感じたこと、考えたことを脈絡なく書きたい。 主人公である鋤名彦名は、偽名を用いては、嘘に嘘の上塗りを繰り返す。太宰の短篇「誰」によれば、名前が多ければ多いほど、大悪党であるそうだ。この説にしたがえば、鋤名彦名は、大悪党であるらしい。 町田さんは、〈自分〉を〈自分〉たらしめているもの、自己を証明するものとは、いったい、なんであるか、ということをこの作品の中で問うているように、自分には見受けられた。 一般的には、たとえば、指紋やDNAなんかを、ある人をその人たらしめる決定的な証拠としているようである。しかし、芥川龍之介の小説「河童」の一節にあるように、たとえそれが同一人物であっても、たとえば、その人が独身者であったときと、妻帯者となったときとでは、彼の存在意義と言うべきか、彼が問われている役割は異なるのではないか。つまり、科学的に彼が彼であることを証拠立てるのは不可能であり、科学的に不可能である以上、彼を彼であると証拠立てるのは不可能なのではないか。 〈自分〉を〈自分〉たらしめている根源とは何であるのか。それは、不滅の魂なのだろうか。魂は、人の体を宿として、宿から宿へと経巡っていく。では、魂は、何を求めてさまようのか。宿? 宿命と言い、宿業、と言う。肉体に魂が宿ってこその命、ということか。魂が肉体に宿すのは、前世からの業、ということか。業、カルマ、カラマーゾフ、キリスト、救い、…… 鋤名彦名の主、彼の発する言葉は、イエス・キリストのそれと似通い、彼の行動は、旧約聖書の神のように恐ろしく、いや、どころか、その残虐性はやくざそのもの。彼は自身を諦めたもの、と言いい、鋤名彦名を諦めないもの、と呼んだ。前者は完成されたもの(あるいは、死んでしまったもの)であり、後者は未完成であるもの(あるいは、生き続けるもの)ではないか。 以上、思いついたことを書いた。〈自分〉とはいったい、誰なのか、とことん突き詰めて考えたい人に、おすすめの一冊だ。 文学の勝利 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「パンク侍」→「告白」→「宿屋めぐり」と、魂への洞察力はより深く、今までに増してよりグダグダの町田節から時折放たれる真実真正の言葉は今までに増してより鋭さを増し、読了後は心にズシリと相当の手ごたえを感じること間違いなし。 「パンク侍」では、斜に構え偽をなす主人公、「告白」では、ある種の無垢さから運命に翻弄される主人公を見事に描き切りました。そして今作では「主」に怖れをなし忠義を図りながらも、その真意を汲み取ろうとするあまり自分を見失う主人公が登場します。人生とは、生きるとはどういうことなのか。最後には、作者ははっきりと一つの結論を「主」の口より語らせています。しかしそれをどう解釈するか、それはまさにこの602ページの物語を読んだあなたの人生そのものにより大きく異なるものとなるでしょう。主人公が「主」に試されるが如く、読者は作者に試されることになるでしょう。 僕はこの物語を、これから何年かおきに繰り返し読むことになると思います。傑作! |
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オンリーワンは創意である (文春新書 653) |
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著者: 町田 勝彦 定価: 価格:→¥ 394 | 町田勝彦=アンディ・グローブ ![]() ![]() ![]() ![]() 98年にシャープの社長に就任し、当時(電機業界としては大きくない)1兆7千億の売上で、収益にも苦戦していた、ブランド力も低かった会社を、10年強の間に3兆円を超える売上高まで伸ばし(しかも近年は4年連続過去最高売上高)、「アクオス」に代表される一流ブランドを確立し、収益性も格段の向上を果たすまでの改革の歴史を、その社長自らが綴った本。 まず、シャープ初の営業出身で事業本部になり、「言葉を大切にする」という信条からもあるとおり、シャープの成長を軸としたさまざまな経営判断や事件が、とても読みやすく、またドラマチックに書かれており、読み物として面白い。 またシャープの「コミュニケーション活動7つのポイント」などは、そのまま外資系で使えるほど良くできているし、あちこちに参考になる原則や考え方が散りばめられている。 特に好感をもてるのが、著者がインターナショナルな背景を持つにも関わらず、全てに「もうちょっとの心」などの日本語の信条を重視し、リストラによる株主価値向上などの安易な「欧米式」経営手法を批判的に判断して、常に時流に流されない自らの判断をしていること。経営者の鏡であろう。 中でも、当時大きな売上を占めていた半導体を縮小し、液晶に賭けるという判断をしたことは、インテルで同様の決断をしたアンディ・グローブを思い出させる。 戦略論としてもリーダー論としても大変参考になり、また著者の半世記としても面白い良書。ただ、仕方ないとはいえ、内容が成功のみに偏りがちなので、☆は4つのみ。 シャープの会長が経営の神髄を語っています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 1998年町田さんは経営幹部に切り出しました。シャープの目指すべき姿は、 ナンバーワン企業では無く、オンリーワン企業をであると考えます。 オンリーワン経営の柱は、テレビのブラウン管をすべて液晶にすると宣言し ました。 液晶テレビを作り出すために三重県の亀山市に液晶テレビの工場を立ち 上げました。この亀山工場は、「老舗のうなぎ屋の秘伝のたれ」のように ブラックボックス化を狙い、海外に出すことなく、日本の固有技術になったの です。 何故、シャープが元気なのか、亀山工場に、日本の技術が集まったのか 本来日本の有るべき姿はどうあるべきなのかを町田さんは語ってくれます。 企業の有るべき理想の姿が学べます。 シャープ躍進の立役者が語る回顧録 ![]() ![]() ![]() ![]() 筆者は「両開き式冷蔵庫」「液晶テレビ」「カメラ付き携帯」などを商品化させた偉大な人物であると分かる。 特に液晶テレビ開発の話はアメリカンドリームならむジャパニーズドリームと言って良いだろう。 やっぱりリーダーたるものビジョンを明確に示さないといけないと思った。 |
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告白 (中公文庫 ま 35-2) |
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著者: 町田 康 定価: 価格:→¥ 1,000 | 破滅へ向かう人間 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() まず前半にある主人公の内面描写に驚いた。俺と同じやんか!! ここで共感できたらこの作品を大いに享受できます。 また最後の「告白」も実にリアルで感動的です。 正義の功罪 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この分厚い本を一本の矢で射抜くとしたら、それは正義、という言葉。その言葉の元に全てを捧げて、そのためには、と考えたことの何度あったことか。それは今となっては中学時代の淡い思い出。 人間は結局、多分、死ぬ。もしもそれに何かを捧げるとしたら、それは功利的な幸福なのか、ともすると自己中心的な正義なのか、社会全体を見渡した上での正論なのか、それともそうしたあらゆるものが都合良くバランスよく織り混ざった何かなのか。答えは結局、考え抜いた論理にも、十人を殺す重い事実にも、道端の羊歯のような日常のふとした瞬間にもなく、自分の中の、声にならない声にしかない? そんな答えで、声にならない、で諦められる? 諦められないから、人はときに歌い、踊り、恋をする。 熊太郎の魂よ、永遠なれ。 何度か読んで、 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 毎度違う自分が読んでいるようで面白い。 変わらない気持ちは 町田さんが見せるこの物語で、力強く人間を支えていくことに私は勇気づけられる。 作家をまるで親友のように感じる。 出会えて良かった。 |
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ネーム9 既製 町田 |
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製作: シャチハタ 定価: 価格:→¥ 1,370 | |
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シャチハタ ネーム6(町田) |
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製作: シャチハタ 定価: 価格:→¥ 1,020 | |
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シャチハタ ネーム9【町田】既製 XL-9 1816マチダ |
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製作: シャチハタ 定価: | |
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