第七女子会彷徨 1 (リュウコミックス) |
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著者: つばな 定価: 価格:→¥ 148 | 夏休み、冬休み、春休み。登校しない日に夢を見た事、ぼんやり考えた事。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 全く予備知識なしの状態で彼女の書いたイラストを見た時「いずれ自分は、もっと深く関わりたくなる」と直感しました。 僕はジュブナイル(日本で言う所の、ヤングアダルト)的な世界が元々好きです。小学校の時に読んだジョン・バッカン『魔法の杖』に魅了され、TVでは「ウルトラマン」「ウルトラセブン」等を好みました。そして小説は筒井康隆さんの『七瀬ふたたび』など。そして『転校生』『異人たちとの夏』、近年では梶尾真治さん原作の『黄泉がえり』『この胸いっぱいの愛を』など。 それで、この「つばな」さんの描くこの本の世界。基本的に僕はハッピーエンドを好む傾向で、「あまりに絶望的」なストーリーは好きになれないのですが、SF的超常現象などが多数あらわれるのにベストフレンドの二人が相手の事、身の回りに居る仲間達との出来事「優しく見つめながら過ごす、とある学生時代の一日」が綴られていて、とても懐かしい感覚を持って爽やかに読み終える事が出来ました。 一話完結でSFのショートショート小説に似たような味わいもありますが、複雑なトリックやどんでん返しの代わりに可愛い二人が交わすギャグがそれを補っているのです。 他界したクラスメートの女の子が生前の悩みをちょこっと告白する:第五話【デジタル天国/Extra dates】、かなりグロテスクな絵が強烈な印象の:第十話【小麦粉星の遊体X/The fall from another world】、前半まで凄く怖くて吉祥寺のU先生みたいなのに、後半は愛らしい話にモーフする:第十一話【放課後に幽霊/Come back,anytime】など、話の攻め方は何れも素晴らしい。 描かれている絵のタッチも異様な程細かいものも多く、手抜きの出来ない性格の作家さんのように思いました。 僕の個人的な感想ですが、全ての話の底辺には「人に対する優しさ」が感じられます。『あとがき…?』というのが最後の数ページに収録されているのですが、これは雅に映画のエンドロールのようで、これを読むと心がほっこりとします。そして本当に一番最後のページのイラストの雰囲気がこの作品の全て、作家さんの人柄を表しているようです。 単行本としては2010年8月現在、まだ2冊。こんな素敵な作家さんに早い時点で出会えたのが、本当に嬉しいです! p(^^)q わかちこわかちこ ![]() ![]() 石黒正数が帯の推薦文を書き、石黒ファンに本商品をオススメするレビューもあったこと、さらに表紙も好みだったことから、かなり期待してこのマンガを買いました。 ただ数ぺージ読んで、その期待が落胆に変わりました。ざっくり言って石黒さんの帯は、尾田さんがフェアリーテイルの推薦文を書いたようなものです。 人物の表情所作の描写は、未完成な石黒正数です。それ町の特に歩鳥の細かな表情が好きだった僕は、このマンガの登場人物を好きになれませんでした(最初の方はDMCや画太郎も少し混じってます)。どことなく漂う劣化それ町臭がくさくてくさくて、まともに読んでいられません。半分過ぎでギブアップしました。 SF設定もただ突飛なだけで、伏線もないので受け入れられません。しつこいようですが、それ町のSF章を参考にして無鉄砲に発想したら、こうなりましたという出来映え。商業的ではありません。それ町のように最後にオチを作っていますが、形だけのやっつけ仕事です。 それ町ファンの僕は、石黒正数の漫画が好きな人にこの漫画をオススメできません。それ町ファンの方は試し読みをしてから購入を検討するべきです。 これからに期待できる新人さんなので、☆2 不思議の国の女子二人 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() エキセントリックな高木と常識人の金やんの、女子高生二人組が ドラえもん的不思議道具を使ってドタバタ劇を展開する一話完結式の SFギャグコミックです。 噛むだけで食べたような気分になる「食べたつもりガム」 顔を隠して個人情報を守るという「顔隠し君」 強制的に友達を作らせる「友達選定」 など、出てくるアイテムがちゃんと物語を進める有効な小道具になっており、上手いです。 さらりと現代を風刺・批評しているようなところも感心しました。 基本的に主人公二人だけで話がすすむのもわかりやすくていい感じ。 しかしそこはギャグ漫画。小難しいことを考えなくても充分に笑えます。 特に高木の常にナナメ上を行くような言動がとても面白く、すごいと感心してしまうほど。 金やんのツッコミも鋭く、二人の会話を読んでいるだけでも楽しめるんじゃないでしょうか。 ありえない道具、摩訶不思議な展開が次々と出てくるのに、 どこか日常という地に足をついている二人の描写が呑気で良いです。 シュールな笑いが好きな人はぜひどうぞ。 |
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八甲田山死の彷徨 (新潮文庫) |
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著者: 新田 次郎 定価: 価格:→¥ 140 | リーダー論,組織論として読む人が多いだろうが、山岳小説の白眉なのである ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本作は、世界山岳史上、類を見ない犠牲者数を数える、青森県八甲田山における山岳遭難事故を題材として新田次郎が脚色執筆した山岳小説である。 リーダー論,組織論として読む人が多いだろうが、本作は、山岳小説の白眉なのである 日露戦争直前の明治35年、寒冷地における補給路を確保するとして、八甲田山で行った雪中行軍の演習中に、青森歩兵第5聯隊が記録的な寒波による吹雪に遭遇、 210名中199名が死亡する。同日、弘前第三十一聯隊も同じルートを逆にたどり青森に向かったがこちらは全員無事であった。 この作品はノンフィクションと思われているケースも多いが、実際は、事実を題材として作者自身の解釈や創作が加えられた小説である。 極寒の八甲田山で、生死を分けたリーダーの資質 ![]() ![]() ![]() ![]() 日露戦争前の1902年、青森。日本陸軍はロシアとの戦いに備え、雪中行軍演習を実施しました。 実施したのは、神田大尉率いる青森第5連隊と、徳島大尉率いる弘前第31連隊。 徳島隊は地元の案内人をつけ、少人数構成の一方、 神田隊は本部将校が随行する大部隊だったことから悲劇が起こりました。 フィクションの小説ですが、実際に起きた八甲田山雪中行軍遭難事件を題材にしており、 人物心理や大自然の描写が精緻なこともあいまって、ノンフィクションのような迫真の小説です。 神田隊はなぜ失敗し、徳島隊はなぜ成功したのか。 指揮系統の混乱という組織の失敗や、地理・天候を把握し、判断することの重要性が 人の死という残酷な結論から如実に浮き彫りにされています。 個人主義的な人事管理が多い現代の組織で当てはまる論理かは分かりませんが 組織・人材を管理する方に、一度は読んでみることをおすすめします。 相容れない感情 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 朝日新聞の日曜の書評欄に筒井康隆氏が、娯楽小説としは超一級の作品であると絶賛していた。そこで僕も30年ぶりに再読してみた。そこで気がついたのは、これは筒井氏が言うような超一級の娯楽小説では決してないということだ。超一級ではあるが、娯楽小説ではない。 当時、「天は我々を…」という言葉と共に、映画が大ヒットし、テレビドラマ化もされた。青森と弘前の各歩兵聯隊の挫折と成功を、その聯隊の規模や指揮系統、装備などであると僕らは理解し、それでこの壮絶な悲劇を理解したつもりでいた。しかし今、あらためて読み返してみて、なんと大きな物を見落としていたのだろうと、自分の不明を思い知らされた次第だ。 これは壮大な娯楽小説であると共に、非常に精緻な記録小説でもある。それは序章以降、物語の進展の随所で、原典にあたる青森歩兵第五聯隊編集の「遭難始末」の原文を引用していることからもわかる。つまり、リアリティーに徹しているのである。たしかに小説である以上、多少の脚色も必要だったと思うが、日露戦争前夜の帝国陸軍の苛烈さは、この小説に描かれている通りである。解説にあるように、案内人を雇う徳島大尉(高倉健)は、任務に当たっては非常に厳格であるが、女案内人のさわ女(秋吉久美子)との別れに際し、捧げ銃の号令をもって遇する、などという牧歌的な逸話は原作には無く、目的地直前に彼らには五十銭硬貨を与え、軍の最後尾につかせる。民間人に先導されるというのは、当時(現在でも)の国家権力としては、言語道断だったのである。 最終章で、遭難事故の事後処理について、かなり詳細に描かれている。その中で、第八師団長、つまり青森、弘前の各聯隊の所属する師団の最高司令官である立川中将の、感動的な台詞がある。青森第5聯隊の199人の犠牲は、決して無駄死にではない。これよりロシアとの戦争に際し、酷寒と雪への対策を、中央の精神主義に凝り固まった高級官僚達に思い知らしめる結果となったのだ、というものだ。これには僕は大いに感動した。これから迎えるロシアとの過酷な戦いとその勝利を思うと、胸が熱くなったものだ。ただしかし、それに続く数ページで、政府と陸軍の国民感情の操作、皇室を利用した世論の押さえ込みを読んで、暗澹たる思いがした。皇室による将校以下の遭難者遺族に対する、祭祀料の下賜。それに対して階級による差別があるとの遺族の不満。またそれに対し、陸軍省が議会に要請した遺族に対する一時金を、前回の祭祀料よりも階級による差を小さくしたこと。立川中将の、この悲劇に対して締めくくった美談も、その後の国家と遭難者遺族、あるいは国民世論との遣り取りで吹き飛んでしまった思いがした。そしてそれ以降、重大事故の遺族と国家賠償という構図は、このような形で繰り返される。事故自体にどのような事情があろうとも、犠牲者達の美談と遺族の悲憤は決して相容れることは無いのだ。 ただ明治の日本は意外と自由な空気が漲っていたのだと思った。本当の暗雲は、昭和の軍部の独走から始まるのかもしれない。 |
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第七女子会彷徨 2 (リュウコミックス) |
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著者: つばな 定価: 価格:→¥ 354 | 金やんも高木さんも僕らのクラスメイト。卒業アルバムを開いてみよう! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 第二巻(第十四話)になると、以前に登場した味のあるキャラクターさんが嬉しい事に再登場してきます。そしてその人の背景を事件を元に掘り下げて行くので、思わず僕は情がわいてしまいました。 特に好きなのは「坪井さん」で、彼女は第十四話:【まぼろし まほろば/death walker】第二十話:【魔術師/Illusionist】と度々登場。なかでも第二十話は彼女の「ほのかな恋心」を描いている話なのですが、巻頭ページの坪井さんの表情は正に菩薩様のように柔らかくとても美しく描かれている最高の一枚だったりします。 それから何故か金やんの家に居候し、たまに顔がパカッと取れちゃう光子(ひかりこ・サイボーグ)もどこか可愛らしく、金やん&高木さん中心のストーリーに深みを出す役目を持っていて気になる存在です。 そして妙な展開の多いこの七女シリーズですが、二人が珍しく私服で登場する第十八話:【ぷらぷら/It's up to you】は素直な女子高校生が休みの日に遊びに行くと多分こんな情景なんだろうなという感じで、本当にほのぼのする女の子同士の友情を見つめた作品も描いています。(この巻頭ページの「頭にみかんを載せて座っている」金やんのイラストも細かく描かれてとても可愛い) と、「第七女子会彷徨2」はこんな感じの作品ですが、登場人物に嫌みなヤツが出て来ないせいなのか、ごく自然に「自分自身がクラスの一員」になった感覚が読後に残りました。中学高校とか「大人の階段登る」時期の悩みや妄想は明らかに社会人になってからのそれとは異りますよね。僕はこの作品によって久し振りに学生時代の感覚を味わいました。とても楽しい時間旅行。 次にこの単行本「七女」に合えるのは今年(2010年)の冬頃、になるらしいです。次もまた卒業アルバムをめくるように、クラスメートとの旅に出たいと思っています。待ってます!つばなさん。 p(^^)q 淡々とした日常に紛れ込む不思議 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 第七女子会彷徨は不思議な漫画だ。 電子化された幽霊だの多次元世界だの突然時間が止まったりだの不思議な現象、怪物が現れるからではない。 日常にするりと入ってくる上記のような不思議、しかしその不思議が僕達が日々暮らす日常と変わりなく珍しくも無い出来事としてその有様を淡々と描いていることが不思議なのだ。 軽くネタバレになるが二巻収録の「初恋解凍」 主人公の小学生の頃の同級生の男の子が冷凍睡眠から七年振りに目が覚める。 当然七年のギャップがあるので男の子にとってはショックがあるはずだしドラマもあるだろう。 読者としては涙のエピソードを期待してページをめくる。 しかし作者のつばなはそれをあくまでも客観的事実のみを淡々と描く。 「出来事」だけを淡々と捉えそれに対する人の心の動きはドラマチックには描かないのだ。 いや当然七年振りの目覚めた少年もそれと出会う七年前の同級生の主人公も心は動いているはずなのだ。 でもそこを漫画の描写として大げさに描かない、カメラは日常の表面に流れる事象だけをドライに捉える、全てのものを等価に日常の中のある出来事の一つとして処理するのだ。 「寝起きに写メを撮られる驚き」と「七年前の姿のままの友人と出会った驚き」が等価に描かれているのだ。 全編そんな感じで不思議事象を淡々と描かれるものだから不思議な空間と日常が自然に交じり合うなんとも素敵な世界が漫画の中に広がっている。 一番不思議なのは作者のこの視点である。 なんともワクワクする作家さんだ。 SF非日常漫画、続編 ![]() ![]() ![]() 七女、新作。 1巻はヘンテコ道具で二人が日常を非日常に変えていくパターンが多かったけれど、今作はどちらかというと超常現象に巻き込まれるるパターンが多い気がします。 新キャラも登場して随分と賑やかになった印象。 独自の天国観は相変わらず面白いし、奇妙な擬音表現も1巻に続いてバリエーションを増しています。「フタッ」とか最高です。 ただ、1巻のゆるい日常や二人のかけ合いが好きだった自分としては、ちょっとスケールが大きすぎたような……。 |
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第七官界彷徨 (河出文庫) |
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著者: 尾崎 翠 定価: 価格:→¥ 399 | 忘れられた・・・わけでは決してない作家 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 1931年に発表されていたというから多喜二「蟹工船」や横光「機械」とほぼ同じころ。1969年に見出され、現在再び評価が上がっている尾崎翠さんは、長らく「忘れられた作家」だったらしい。しかし本当に「忘れられた作家」は「忘れられた」ことさえ忘れられてしまうのですから、力があることは確実です。 一読後、即座にその力の存在には気付くのですが、どこがすごいのか判明としない奇妙な魅力のある小説です。主人公の少女は人間の「第七官」に響く詩を書きたいと上京して兄たちと同居するのですが、まず「第七官」なるものが分かっていないという奇妙さ。一応、「無意識」や「忘我の境地」や「我をも忘れる恋」や「物質の世界」といった人智を超えた感覚らしくはあるのですが、明確にはならない。しかも二人の兄は患者に恋した精神科医だったり、コケの恋を研究する研究者だったり。。。ぶっとんでます。それでいで文体はいたって普通で読みやすい。 自分が望んでいるものがわからないまま、手探りで、それでもいろんなことが起こる、すばらしい「彷徨」小説。「蟹工船」もある意味奇妙だけど、ここまでではない。傑作。 ユーモアある感傷的モダン世界 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 都会の一軒屋を借りて、2人の兄と従兄弟の兄たちと同居する女の子の物語。 風変わりの兄たちと繰り広げられる同居生活と会話のやりとりが奇妙でありながらも生活感があって飽きさせない。 夢ともうつつともつかない眠幻覚のような不思議な感覚に魅了される。 |
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彷徨える艦隊〈5〉戦艦リレントレス (ハヤカワ文庫SF) |
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著者: ジャック キャンベル 定価: 価格:→¥ 307 | 大佐が指揮する戦闘は標準的とはいえません ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 彷徨するアライアンス艦隊もいよいよ故郷での決戦を迎えます。先月本シリーズの第1巻彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)を手にしてから1ヶ月とかからず5巻までたどり着きました。常に手元において少しの合間も惜しんで読み進めました。とにかく先が気になって読むのを止められないのはひとえに作者の筆力によるものでしょう。 本シリーズの特徴的なのが登場人物の容貌の描写がほとんどないことです。軍隊であることから容貌に関する個性はほとんどないのでしょうが、それでも登場人物の内面描写から自由に容貌を想像できる点はほかの書籍にない楽しみでもありました。 第5巻はそのほとんどが戦闘場面なのですが、その中でもいくつかの事実が明らかになります。本書で異星人のなぞとシンディックとの戦争の行方など気になる点はありますが、ギアリー艦隊は故郷に帰ることができたという点でひとつの区切りとなる作品となります。多くの犠牲が出て主要な艦長も犠牲になりますが、この彷徨を通してギアリーと艦隊が成長していく姿が活き活きと描かれているいる点が本作の魅力なのだと思います。 ジェイムスン教授より友情のエールを ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 有能で信義に厚いギアリー大佐が伝説の軍神に祭り上げられたについては アライアンス政府の作為もあったと言うことだな しかし位討ちに会う奴衣服が人を作る方へ行く奴とあるわけで 伝説がギアリーを英雄に育ててもいるのだ このテのミリSFにありがちなパターンとして敵がアホ過ぎるのが難だが ちらちらしていた異星人の影がどうやら動き出したところで まずは味方の宙域に帰還を果たしたギアリーご一行様 びっくらこいたのは政府で まさかの伝説の実現に困惑したことは想像に難くない 「アブナイ奴はしっしっ」というわけで 「最優先で修理しまひょ新造艦やら補給物資やら持ってけどろぼー」とばかりに追い払いにかかった 次巻では もとより異星人と対決するつもりだったギアリー一行は再び敵方シンディック領域へとって返すのだろう あいなるべくはシンディックと同盟して異星人と対決するつもりだが 酒を酌み交わすに足るレベルの面子が揃うのかいささか不安である それにしても異星人どんな奴だろーね ワクワク 壮大な艦隊戦はミリSFの醍醐味で満足 裏切り者はふたをあけたら「なにこれ」なセコイ奴で肩すかしを食った感有り ギアリーが艦隊に拾われずにずっとまごまごしていたら いつか冒険好きのゾル人機械体一行に拾われて 地球文明を遥か過去に 宇宙を楽しくスタートレックすることになったかも知れない ジェイムスン教授もさぞ喜んだことだろう ジェイムスン教授?どこかで探したら会えるかも ハーレム艦隊? ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 主要な登場人物が、女性ばかりでなんとなく想像してしまいました。 伝説の英雄も艦隊の指揮より、恋のさや当ての方が忙しいようで大変ですね。 是非、テレビシリーズで美形女優を大量動員して制作してほしいものです。 即、DVDを注文したいと思います。 |
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彷徨(さまよ)える艦隊〈2〉特務戦隊フュリアス (ハヤカワ文庫SF) |
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著者: ジャック キャンベル 定価: 価格:→¥ 339 | ここまでやってこれたのは、きみの能力と助力のおかげだ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 彷徨える艦隊シリーズ第2弾! 本作品はSFミリタリー物に分類されると思うのですが、最近の私の関心の方向性のせいか、ビジネスにおいて多くの示唆を与えてくれる印象を受けました。今回のテーマはリーダーシップです。 自分の率いる組織で離反者が出たとき、リーダーはどう対処すべきか。労働者の流動性が高まっている現代において、十分あり得るシチュエーションです。離れていった者に対する感情以上にリーダーは残ったものへの配慮しながらどうすればロイヤリティを維持して成果を出すか?リーダーとして力が試される場面でジョン“ブラックジャック”ギアリー大佐は難関をどう乗り越えるのか?非常に興味深く、また学ぶことの多いシリーズだと思います。 2作目にはいってギアリー大佐のみならず、艦隊艦長たちやリオーネ副大統領の人物像も深まってきてますます目の離せない展開になってきました。 また、ストーリーとは別に、対象を置き換えればそのまま自分の戒めとなるようなフレーズが多いことも好きです。 「伝統のせいで軍には“成果よりも変化の欠如を大事にする人間”が集まる」 「実績を認めてくれる指揮官と、おだてて利用しようとする指揮官。その差は歴然としています」 「無知が幸せなのは、自分が無知だと気づかないときだけだ」 「部下を信用して仕事を任せるより、信用せずに自分で細かく管理するほうがずっと簡単だ」 「クルーに感謝し、いつも気にかけていることを、クルーに示さなければならない」 というように、結構ぐっときます。 スタトレ好きなら結構楽しめる、と思う ![]() ![]() ![]() ![]() 「彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス」の続き。 あらすじ通り、もう一人の「英雄」が登場するも、これがもうイケイケで無能で悪い人じゃないんだけど非常に困った人物。自分を有能と信じ込んだ無能な人って、本当に困るよな…。 相変わらず反発している馬鹿どもはこのファルコ大佐と一緒にいなくなってしまい、その方が面倒がなくて良い気もするが、やっぱり戦力がなくなるのは困るんだろう。それに、彼らの部下まで死んでしまうのは気の毒だ。 ましてギアリーらにとっては、大切な仲間であるからして。 映像で見ればさぞ迫力のある戦闘シーンも、文章だと今一つ乗り切れない。専門用語が分からないからだろう。何となく流れがつかめればいーや、ぐらいの気持ちで読んでも十分面白いので、そこは問題ないけど。 ギアリー自身にも変化があり、物語も随分風呂敷を広げてくれているが、このシリーズ、ちゃんと最後まで翻訳されるのかとても心配なので、ぜひみんなで読もう! 「スタトレ」好きなら結構楽しめるぞ! 逃避行は続くよどこまでも ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ミリタリー物スペオペ好きな方にはお勧めです。 あらすじにあるように、2巻ではファルコ大佐登場、反抗的な艦長が離反、さようならします。その一方で、他の脳筋艦長達もギアリーに感化され、艦隊としてのまとまりも出てきます。前巻に引き続き、敵の待ち伏せをかわしたり撃退したりしながら逃避行は続きます。そして主要メンバーを補強する有能な艦長もちらほらと登場してきます。 英雄さまだけあって、敵がどんなに罠をかけても本人や周りの人が見破るなど順風満帆すぎるところが玉に瑕。まあ、逆境の連続だと、普通死んでますになっちゃうし、本当に罠にはまると即終了ですからよしとしましょう。玉砕しないよう彷徨いつつアライアンス宙域に帰るのが任務ですから、平穏な時期も必要ということで。 ハイパーネット必殺技の話を盛り込んだあたりが、大風呂敷すぎてちと不安を感じるところですが、原書は好評のまま5巻(2009/4)まで逃避行が続いているようですし、このまま順調に刊行を期待しています。 |
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八甲田山死の彷徨 (1971年) |
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著者: 新田 次郎 定価: 価格:→¥ 290 | |
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彷徨える艦隊3 巡航戦艦カレイジャス (ハヤカワ文庫SF) |
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著者: ジャック・キャンベル 定価: 価格:→¥ 581 | リオーネ副大統領ご乱心〜 ![]() ![]() ![]() ![]() シリーズ第3弾では、冒頭ギアリーの用兵によりあまりにも自軍の被害が少ないことに混乱した自動兵站システムが誤作動を起こし、弾薬、燃料電池の原料不足という思わぬ事態に陥ります。まるで、優秀なマーケティングマネジャーが予想以上に売り上げを伸ばしたことにより、在庫不足に陥った企業を思わせます。企業にとってはうれしいことなのですが組織にはそれをマーケティングの落ち度だと攻撃する部署が現れるのは今も未来も変わらないようです。 略奪により原料不足を解消した艦隊はラコタ星系で、新たな戦いに臨むが・・・本巻では戦いの行方とともにギアリーとリオーネの仲に新たな展開があります。何かとギアリーを翻弄するリオーネは本国でも人気薄だそうですが、こういう女性って確かにいますよね。私は嫌いじゃありませんけどね。その他第1巻からちらほら見え隠れする異星人も次第に明らかになってきます。 戦闘シーンが少なく地味ではありますがシリーズ中ではそれなりの進展が見られる巻になっています。私は読み出すのが遅かったので、順繰り連続で読んでいるので速やかに第4巻を読むことができたので気になりませんでしたが、リアルタイムで読んでいてこの終わり方だと次が出るまでつらかっただろうなぁと思いました。3巻購入時は4巻も同時購入をお勧めします。 シンプルで潔い宗教観が新鮮 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 軍記は中盤 読んでの通り それはさておき一巻でへえぇと思い 読み進むにつれてシンプルで潔い祖霊信仰がとても新鮮に思える ハリントンの宇宙ではローカルな宗教戦争があったり多宗教が共存していたりと大層賑やかだし 「反逆者の月」でもローカルでは“ああ勘違い”な宗教があり その発展型らしい「オペレーションアーク」ではその勘違いとの闘いがヤッコラサな感じで描かれている この軍神ギアリー伝ではどうやら宇宙は祖霊信仰で統一されているらしい 知識があるわけではないが ネィティヴアメリカンに由来するものだろうか 少なくとも宗教戦争だけは起こらないですみそうだ いかにも武人にふさわしい宗教観で 感動ものです 本巻はぐだぐだ次に期待。次巻が出た後に続けて読むのも吉。 ![]() ![]() ![]() 「屈強なヤンウエンリィ」的であったはずの主人公が、やり場の無い性欲に苛まれる高校生並みの感情に陥っております。この先をきたいしませう。 「遅いじゃないか。ミッターマイヤー・・・・・・。」 |
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安藤忠雄の都市彷徨 |
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著者: 安藤 忠雄 定価: 価格:→¥ 910 | 旅は人間をつくる。 ![]() ![]() ![]() ![]() この本の最初に置かれた言葉は 「旅は人間をつくる」だ。 ベトナムのフエから始まり、 インドのカシミールに終わる著者の都市彷徨の記録。 執筆時49歳、すでに国際的な建築家の名声を確立した著者が、 この本の中でもっとも数多く言及しているのは、 1965年、25歳に行われた最初の長期間建築視察旅行のことだ。 雑誌ブルータスに連載されていたこともあって、 建築以外の文化的事柄も多く含まれ、読んでいて刺激的だ。 装丁は、本体が白の厚紙で、透明のカバーがかけられ、 通常の単行本よりも、大きめのワイドサイズ。 読みやすい本文レイアウトと、たっぷりとした余白は、 ひとつひとつの都市訪問の記録を、味わい深いものにしてくれている。 ボクサーから建築家へ…青年を180度方向転換させたものは何か? ![]() ![]() ![]() ![]() 大阪出身、ボクサーから建築家へと転身を図った異色の建築家・安藤忠雄のその建築家になるきっかけを作った青年時代の海外の旅行記みたいなものである。 しかし、そんな異例の転身をし、世界的にも有名になろうとは誰が考えたであろうか?また、彼の作品は「住吉の長屋」をはじめとするコンクリート打ち放しのものが多いが、何故か無機質な感じがしない。そして荒唐無稽な感じでも無い。或る一定のベクトルに則っている。 この本の中には、インテリアデザイナー・故・倉俣史朗氏についてだとか、他の建築家についても彼なりの視点で書かれているのは興味深い。 旅の軌跡 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 安藤忠雄による、パリ、ローマやバルセロナなど、<br>日本も含め、29章に及ぶ旅の記録。<br>その土地で建築家である安藤忠雄が何を感じ、<br>彼の建築に反映されているかが窺える。<br>そして何よりも、旅をすることでしか感じることの<br>できない精神的な豊かさを教えてくれた、<br>私にとって貴重な一冊です。 |
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地球の彷徨い方―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/セルビア・モンテネグロ初級編 |
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著者: 天城 桜路 定価: 価格:→¥ 1,240 | 天才すぎて凡人に理解不可能 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 日本の人より、バルカン、いやヨーロッパの人にお勧めであろう。いい教訓になる。大多数が無関心か、あとはちょっと同情程度の日本の読者よりも、ユーゴスラヴィアの人々のほうが、この本の内容と主張を理解できるかもしれない、と思えた。でも日本語が難解すぎるゆえに、外国人がなかなか気軽に手が出せないのが大変に惜しまれる。…にしても、現地のやつらよりずっと冗談がキツイ…ので、たまにちょっとついてけない。あのイヴォ・アンドリッチですらも想像できなかった時代が反映されていて、それも、はるばる遠くより“世界最小・世界最強”を自負する異質な日本人、彼女独特の世界観でみた独自視点が反映された作品で、そこがとても興味深かった。ただ、日本でも上層部の一部の人達の意見というか、歴史感覚というか、国際感覚かもしれなくて、そこが中間層の多数派にはやや難解なところ。けども個性が強いわりに(それには驚いたが…)、考え方自体は一番オーソドックスではなかろうか。よくよく読んでみたら、すぐ納得させられた。やっぱ天才すぎて、なかなか凡人には理解できません。この人、ユーゴで愛されるよ。偉大な英雄だ。そ〜れから、、そこら市販のガイドブックとか解説書とかより、なんでか、この「さ迷い」が、はるかズーーット正確で詳しい。 異★人!日本人のための救世主なんじゃない? ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 俺にゃこの人、異★人に見えるけどな?!見た瞬間、こりゃニホンジンじゃあないと思った。けど、外国そまっちゃってるカブレとか自分だけ分かってるフリじゃあ全然なくて、あくまで本人サマが日本人だって主張したがってるかんじに見えるけどな。日本にあんまいない人ほど、案外そうなのかもしれないが。。。ひとりの日本人が見たユーゴスラビアを意識して書いたのがミエミエだって。だいたい中国人に言及するなんざ、日本人じゃなきゃしないとこだろ。俺はカンシン。それよりも、思うが、戦争や政治経済の話題をわざとそこそこに押さえてるのと違うか?実は得意そうだしな。ひと1人が人生とかで体験できることなんざたかがしれてる、それこそひとりよがりってもんじゃん、だから狭い見識とか見聞にとらわれんようにしてるんだろ。日本人モノだと、ウザすぎるほど〜ベタベタ友情物語〜が多い。この逆のへんにベタベタしない”突き放し”こそ、この人の魅力って感じすっけどなー。旧ユーゴスラビアを知る連中と、過去にとらわれない現ユーゴスラビアを見る彼女のような人間とを、思いっきり区別し一線を画してるように見られるが、そこ勘違いすっと、よさが半減しちゃうよ。これは、この人の特徴だろうな。強いていやあ、これだけの人だったならば、研究者とかまだしもヘタなインターネットサイトの引用いらん。あんなの無視しろよ、相手にすんなって。このへん知らんと理解できないこととか、たしかに理解が深まる。これも独断にならないよう配慮だろ。これら引用抜いても、たしかに分量的にも十分。けども、ゼイタク言わせてもらえばだよ、やっぱ彼女の旅の話がいい。 現代ヨーロッパの「病魔」を過敏に察知している本 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 紛争は「ヨーロッパ」を意識した結果だという指摘は、端的で分かりやすい。<br>紛争の発端が経済問題。<br>過去の歴史や民族や宗教の違いが、<br>政治はては戦争にまで利用されるのだ、という指摘がなされている。<br>さらに、バルカンからヨーロッパへと向かう過程で、<br>「西高東低」「西尊東卑」が鮮明に意識されるようになったと書かれてある。<br>現在の旧ユーゴに共通する風潮、<br>それは排外感情や異文化侮蔑傾向などなど、<br>民族・宗教に過敏になっていくさまが、鮮明に描かれている。<br>そこには、「バルカン」「ロマ」「チャンチンチョン」<br>ヨーロッパの病理が見え隠れする。<br>たまに見受けられる率直な表現は、偽善からはかけ離れた、<br>まさに現在の「ヨーロッパ」を具現したもの。<br>マクロに国際情勢に言及、ミクロに地域情勢を指摘する、<br>両対応可能な内容である。 |
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