人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書) |
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著者: トーマス ギロビッチ 定価: 価格:→¥ 2,999 | 「懐疑論者のための認知心理学」という分野における最重要文献にして古典であり開祖 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() The Skeptic's Dictionaryの自己欺瞞の項目にある「大学教授の94%は、自分が同僚より良い仕事をしていると考えている。大学生の25%は、自分が他人との協調能力では上位1%に入っていると信じている。大学生の70%は、自分が平均以上のリーダーシップを備えていると信じている。平均以下だと考える学生は、たった2%にすぎない。」は本書からの引用である。 ほかにもテレンス・ハインズが書いた教科書、カール・セーガン最後の著作などにも、本書を参照し、引用して書いた章があるほどだ。 これらのことからも本書の重要性は判るだろう。もちろん普通に認知心理学の領域でも古典的名著である。とくに人間の認知の機能そのものが、ニュートラルだと誤信を積み重ねてしまう仕組みになっていることを、実験を交えながら力強く示しているのだから。 まさに誤謬・誤認・誤信形成の専門書なのだ。さらに読み物としても面白いのだから、もう大変だ。 懐疑論者必読なのは当然である。実際に教材として採用している大学もあるようで、特別な知識が必要というほどではない。超常現象領域に関心を持つ向きは、立場に関わらず一読を推奨する。とはいえ昨今ではさらに洗練された類書も登場しているの、必読とまではいわない。 優れた知能とそれ故の誤りを楽しむ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() どうしてギャンブラーは繰り返し損をしても「今度こそ儲かる」と信じるのだろう...。 どうして占いは当たる(当たっているように感じる)のだろう...。 どうしてルーキーには「2年目のジンクス」がつきまとうのだろう...。 人の心はさまざまな情報を自ら統合しつつ外の世界を認識しています。情報量は膨大ですから効率的に処理しなければならず、要らない情報は取り除かれ、重要な情報は他の情報と一緒にまとめられて単純な形にされます。この合理化の機能こそ、コンピューターには到底真似のできない、人の心のすばらしさです。 ところが、この優れた仕組みがあるが故に、無いものを認識したり、意味の無いものに意味を見出したり、人はしばしば迷信や誤信や過度な自信に、極めてあっさりと陥ってしまいます。 そんな人の心の不思議な性質について、本書は認知・社会心理学の視点から考察をしています。著者は学術的な心理学のエキスパートであり、多くの実証研究を踏まえながら説得力のある論を展開していきます。 訳文の質の高さもあって文章は判りやすく、内容の充実具合とは裏腹に無味乾燥な学術書からほど遠い読みやすさです。アメリカでの話題が多いものの、心理学には縁遠い読者にも馴染みやすいトピックスが散りばめられており、読後には冒頭の問いの答えに気づくでしょう。 人の心についての知的好奇心を満たすだけでなく、迷信や誤信にできるだけ陥らない為にも大いに役立つ本だと思います。 唯物論的立場からの考察 ![]() ![]() ![]() 本書では、人間が思考のプロセスをスキップして、無意識に信じがちな迷信や超能力と言ったものを、唯物論的立場から考察、解説した本です。 人間がなぜ騙されてしまうのか、を追及する事は大変意義深いと思いますし、本書で例に挙げられた、湾岸戦争時のイラクによる原油放出ニュース(後に誤りだった事が判明)などは、その間に実際に起こっていた事が記録として残っている為、”どのように世界の人は騙されたのか”という著者の結論にも説得力があります。 しかし後半で例として挙げられた、信仰及び超能力と言ったテーマに於いては、「始めに結論ありき」(つまりそんなモノは存在しない!と言う考え方)で話が進められているように感じます。 ルルドの泉で、「めがねや、補聴器、杖は捨ててあるのに、なぜ義足が無いのだろう」と言う表現は、本書で奇跡や超能力を否定する立場にある著者自身の考え方と自家撞着を起こしています。 ロジックに凝り固まった人には痛快な本でしょうが、全てを素直に受け入れる事は出来ませんでした。 |
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人間 この未知なるもの (知的生きかた文庫) |
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著者: アレキシス カレル 定価: 価格:→¥ 124 | 生命の不思議さと興味。 人生を変えてくれた、思い出の一冊。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この本のことを紹介してくれたのは、歯科医をされている友人の父親だった。当時文系の大学3年だった私。なぜか医学のこと、生命のことに非常に興味を持っていたので、その本をさっそく手に入れた。 その頃はまだ再受験して医者を目指すなどまったく思ってもみない時期だった。しかし、その本を読んでびっくり。 なんと読めば読むほど、このノーベル生理学・医学賞受賞の著者が近代科学を越えた生命の不思議について語っている。簡単にいえば、生命は私たちが思っているような機械的なものではなく、そこに奇跡や超能力と名付けられているものがあると伝えているのだった。 私たちは近代科学という柵をつくって、その中で実験や観察を繰り返してきた。しかし彼は、科学の本来の立場に返って、先入観やタブーを持たずに起こっている現象を観察していた。そしてその上で、未だ解明されていない生命や人生の不思議の可能性について指摘、考察するのだった。 特に彼が若かりし頃、ルルドで起こった奇跡を目の当たりにしたエピソードは、当時の自分にとって衝撃的だった。人間の不思議さ、科学、医学への深い関心を呼び覚まさずにはいられない内容として受け取ったものだった。 その後、紆余曲折を経て、医師としての再スタートを志すことになるのだが、その最初のきっかけになった本だったと言える。 生命、科学、人間の不思議さに興味のある方へ、静かにお勧めしたい本。 んん、まあ。。 ![]() ![]() ![]() 前半は人間のライフスタイルや科学技術の発展によって生まれた問題をどうしなければならないのか、とか説いてる。 、、正直、内容はピンとこない展開が多く、渡部昇一による訳自体も機械的な印象で、前書きに書いてあった、解剖学者の先生にも助けてもらうかという案を受け入れたほうがよかったと僕は思った。専門書じゃないから別にいいだろうと思ったと書いてあるが、科学的理解が乏しいくすっきりしない文章も多かった。 内容としては、そんなに衝撃というほどでもないけど、1900年代当時の時代背景を考えればよい指摘だったのかもしれないな。カレルの指摘は現在は大抵改善されているはず。訳し方もあってか、いまいちピンとこないところも多かった。 他のレビュにもあるけど、内容的に古い知識体系を前提としているので?主張もなんだか古く、威圧的だなと思った。概して断定的であり、ほんとにそうか?と思うところも多々ある。 科学としてはピンとこないところも多いので、科学書として期待するのは違うみたいだ。 まあ嫌いではないですよ。読んでみる価値はあると思う。 人間を理解するためには部分ではなく全体を捉える ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 医学は細分化され全体像がみえなくなってきている。近年はとくに臓器のなかでもさらに専門化が進んでいるようだ(たとえば単に内科ではなく、心臓、腸、胃、腎臓など各臓器ごとの専門家がいる)。未知の事柄を解明し人類のあたらしい知識の獲得に貢献する、つまりアカデミックな業績を上げるにはそうしたアプローチは正しい。しかし、実際に患者を診察し、治療する立場の人間は患者の病状全体を理解し、なおかつ生活、家庭環境、生活習慣など総合的に理解しないと本当の病気の治癒はできない。(病気の真の原因は孤独ということもありうる)。本書はノーベル賞受賞者でもある医学者カレルが細分化して得た人間の体の知識を再構築して、全体像を描きなおしている。できるだけ正確に記述しようとするカレルの文章には緻密な人間の体の構造に対する畏敬の念が感じられる。医者や看護士など医療に携わる人にはぜひ読んでほしい1冊だ。(なお、カレルが生きていた時代は現在から100年近く前であることを考慮して、現代とは医学知識も時代背景も若干異なる、ということを前提にお読みください) |
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人間の関係 |
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著者: 五木 寛之 定価: 価格:→¥ 1 | 当たり前のことを認識する事が大切! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この本には、何も特別な事が書かれているわけではない。歳を重ねていけば、自ずと分かってくる事。五木寛之が読者に何かを与えてくれるわけではない。「人間の関係」という言葉の意味するところは広大だ。読者がこの本を触媒にして考えたらいい。この本から何かを得ようとしない事です!レビューアーにとっては「心の通う個性ある、独立した仲間との人間の関係」 こそ必須だと思う。その関係を形成するのが現代社会では特に困難である。若き時からの自己形成なくしてはそれは叶わない。本書をお読みになって、考える本です。しかし、人間を見なくては、関係は形成されず著者の「関係」を見よ!は不可能。これが小説家のテクニックです。これが読者の心惹き付ける。普通の当たり前の事が書かれし本ですが、その後、自己努力必要です。この著者の言葉に共鳴するも良いが、それは古から分かりしことを著者なりに述べたに過ぎないが、流石作家だ。良き言葉溢れている。著書の根底に仏教観流れしこと分かる。レビューアーの原始仏教観とは異なるが気にはならない。是非お読みになり、自分自身の感性に共鳴なされば良いですね。 Sept-masque de couleur 闇の中から光を知る人生観 ![]() ![]() ![]() ![]() 五木さんの本は深いなぁ〜、いつもしみじみと読ませていただいています。 人間のタイプを二つに分けるとしよう。 光と影、明と暗。 筆者は間違えなく後者。 闇の中から人生を見て光を知る。 明るい光の中にいて、闇を知るタイプとは根本が違うのでしょうね・・・。 筆者と同じタイプの人ならば、この本を読む中で“光”を見つけられると思う!! 「生きることは苦である」:仏教 「人は泣きながら生まれてくる」:リア王 しかし本の題にある様に、人間関係に着目すると“光”が見えてくることを著者は教えてくれた☆☆ 本の中にあった興味深い言葉として、 「お布施は行として考えると自分のためにする行為。すべての行は自分に返ってくる。 だから、人から感謝を期待するのは間違えである。」 見返りを求めない生き方が筆者の言う“信頼”ということでした。 “覚悟を決めて何かを誰かを信頼する”そうしない限り不信の荒野を生きるしかない・・・。 信頼する覚悟を決めれば“光”にたどり着くのでしょう☆☆ そして、“慈悲”という言葉。 怪我をしたときに「痛くないよ」と励ます父。「痛かったわね」と寄り添う母。 慈父と悲母の二つの愛がある。 バブルを過ぎた今は、頑張れより母の愛が必要だと。 慈悲も“光”を射す一つのものだと知った☆ 鬱の言葉の意味。 鬱には“うっそうと茂る”というエネルギッシュな意味もあるという。 エネルギーがあるのに出口を抑えられているのが鬱病。 自分や社会に対する生命力が鬱。 鬱もまた“光”の裏返しなのかしら?と私は感じられた!! こうしてまた一つずつ、闇の中から光を見つけ私達は生きていくのかな?と感じた。 光と影、明と暗、両方あるから酸いも甘いも感じられる醍醐味。 人生経験が豊富な著者だからこそ、説得力をもって語られていた。 深い味わいのある本でした。読み終わった後はすっきりしました☆☆ 重みが違いすぎる ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 流れるような文章で分かりやすくスラスラ読めますが、文中の一言一言に非常に重みがあります。 #5パーセントを信じて生きる #「憂える」ことの大切さ #「愁」こそ人生の真実 #慈のこころ、悲のこころ #感謝を求めない などなど自分が行っている日常の臨床にも通じる所があると思うし、この著者が書くからこそ説得力があると思う。 |
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人間・いのちの歴史 (小学館の図鑑・NEO) |
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著者: なし 定価: ¥ 2,100 | 「いのち」のダイナミズムに迫る ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本書は「人間」を題材にして、生物学、医化学、人類学、社会学など様々な角度から、「命」「生きること」について立体的に掘り下げています。 図鑑でありながら知識の網羅にとどまらず、生きる意味にまで迫っている点に感銘を受けました。 具体的には、 体の器官や臓器の役割など基本的な項目を押さえた上で、 人類の進化の歴史や他生物との違いを再確認し、 生命誕生と成長のダイナミズムや 「生きがいとは何か」「文化とは何か」 といったことにも展開がされています。 また臓器の写真やイラストが生々し過ぎず、適度にリアルな点も良いと思います。 ちなみに我が家では、大人が夢中になって読みふけることも多く、それを子供が見つけて寄ってきて、親子で読み進めるというパターンが定着しています。 小学校低学年からおススメです! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今年小学校2年生になった長女のために購入したのですが、親も一緒になって楽しめました。 体の仕組みだけではなく、生命の神秘や、赤ちゃんから幼児・児童・成人と成長の過程も詳しく説明してあったり、 また社会で生きていく上でのマナーのようなページもあったりで、「人間生活」そのものの一大図鑑です。 よくある教科書の副読本的な、ある一つのテーマに偏っていないので、 長く楽しめる本だと思います。 |
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人間失格 (集英社文庫) |
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著者: 太宰 治 定価: 価格:→¥ 1 | 太宰治 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 表紙イラストが「DEATH NOTE」の小畑健! 正直これに釣られました(^^;;ゞ 暗いと言えば暗い作品だが、作者の悩みっぷりが 度を越していて「悩みすぎです!」と ツッコミをいれたくなる感じも。。。 人間失格 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() たと え ば 逆ベクトル の 思考があった として でも その思考を 極限 まで 堀りすすめ ていたとした ら それは 馬鹿にできない じゃな いか まして や 同ベクトル だったときの その共感を 越えた 感動 を あな たのように 死んでい くわたし を すべて は流れてゆく と 納得させて くれ るので す 哀しい も嬉しい もなにも ないそこは そんな に価値のない ものです か わたしもそう 思いま す 愛しく て ただ 泣くしか ありません でし た そう きっとみんな とてつもな く 怖い存在な のだ 言い訳 ![]() ![]() ![]() きっと大概の人と同じように 崇高なモノを読んだと感慨にふけるであろうと、 何か周りとの違和感を感じたことのある自分なら 太宰とリンクして死にたくもなるのかも、と予想していたのですが 意外にも、太宰治の言い訳としか思えなかった。 酒と薬と女に溺れてそして結局自分は人間失格だと卑下するなんて 卑怯だと思う。潔くない。 たまに腐ることは誰にでもあるけれど 腐りすぎて朽ちるのは格好よいことじゃないよ。。。 太宰治は完璧に、自分を投影させて描いたんだろうか 客観的に自分を嘲笑いながら描いたんだろうか。 そこが気になる。 |
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人間 (福音館のかがくのほん) |
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著者: 加古 里子 定価: ¥ 1,470 | 古くさくてちょっと・・・。 ![]() 結構人気だったみたいなので買ってみましたが、絵が古くさいし内容も薄い。 30年前の子供なら、喜んで読んだかもしれないけど、今の印刷やデザイン技術で良い物を見ている子供達にはちょっと物足りないと思う。 すばらしい本です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 加古さんが17年もの歳月をかけて作られた、すばらしい本です。<p>3部に別れていて、1部が生命の歴史としてビッグバンから進化の過程。2部がヒトの誕生と体のことなど、3部が人類の歴史や文化について、です。<p>体の不思議に興味を持ち始めた子供に、クリスマスのプレゼントにしたのですが、最初のところは難しいだろうと思って読まずに居たら、内容に繋がりと深みがあるので、どんどん一人で読んでいます。本当の教養が身につくと思います。<p>タイトルの『人間』を、いろんなテーマで切り取った大作ですので、子供から大人まで、できるだけ沢山の人に読んで欲しいです。 |
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人間の覚悟 (新潮新書) |
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著者: 五木 寛之 定価: 価格:→¥ 628 | いちいち胃の腑に落ちる思考と感覚です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 五木さんの文章はほんとに心地よく滑らかですべての細胞に沁みこむ感じがありますが、それは文章の達人というだけではなく思考の原点に五木さんの言われる「他力」を感じるからでしょうか?そしてまた日本人としての遺伝子の中に組み込まれて深く沈潜している心身や脳の記憶が呼び覚まされるからでしょうか?芸術家は普通の人が見えないものを見せてくれるといいますが、まさに自分の中に確かに潜んでいるのだけれど形として理論としてうまくまとめられないものを系統立てて呼び起こしてくれるような喜びがあります。 いちいち納得することばかりですが、戦後50年間日本国全体がこぞって躁状態にありその中で国民たちはある意味躁的に生きてきた、今その頂上を過ぎて下山(鬱)の時を迎えている。人生の春夏秋冬、またインドで分けるような四つの時期でいうなら社会全体が秋冬であり、林住期から遊行期になってきている。登山の時には足元しか見られなかったが下山の時こそ俯瞰して物事がよく見える。そして不合理で不条理な世界に身を置き、老いて或いは病を得ても尚生きて在ること、それだけで価値があると締めています。 覚悟とは、諦めて(明らかに究めて)頼らないこと。 自分の今後の生き方そして物事の理解の仕方の軸になる本です。お薦めです! 期待しないと覚悟する生き方 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() これまで私は期待しないで生きてきた。 社会に期待しないし、友人にも恋人にも期待しない。 会社にも期待しないし、結婚した今では、妻にも子ども にも期待しない。 例えば、妻だから家事をするのは当たり前と期待しない。 子どもは親孝行するもんだとは期待しない。社会や国が 自分を守ってくれるなん期待しない。 虚無的で後ろ向きな考え方だと思われるかもしれないが、 決してそうではない。 期待していないからこそ何事も自分でしっかりやろうと 思う。はなから期待していないので、期待した結果が得 られず腹がたつということもない。期待していなから批 判的になることもない。もし、何かいい結果が得られた のならば、期待していなかったから、その分喜びも大き い。 10年以上そうやって生きてきたが、この考え方には随 分助けられたと思っている。 こういった考え方をするようになったのは、五木寛之さ んのこれまでの著書の影響が大きい。 本書は、これまでの著書以上に、「期待しない生き方」 に焦点を絞っていると思う。 期待しないと覚悟して生きていくのだ。 《本書のポイント》 ○諦める(明らかに究める)覚悟をもつ。 ○自分が信じると選択したことに裏切られても後悔しな いと覚悟する。 ○善意は伝わらないと覚悟する。 ○人生は不合理だと覚悟する。 ○一件落着主義はウソであると覚悟す。 ○国や法律は守ってくれないと覚悟する。 ○健康な体は決してないと覚悟する。 ○最低限から考えてみる。 ○体の声に従うことが大切。 ○「中道」の考え方が大事。一方に偏らないという意味 ではなく、両方大事という考え方。 ○人は生きただけで偉大なのだ。 ○いいことをしてもひけらかさない。(中国の「隠徳」 という考え方)本田宗一郎氏の苦学生への奨学金の例 ○資本主義は終焉の時期が来ている。 ○統計などの数字よりも自分の実感を信じる。 ○「格差」は、あることが問題ではなく定着すること が問題。 ○躁から鬱の時代(下降していく時代)に入った。 ○下降する社会と上昇しようとする摩擦が若者が感じる 閉塞感につながっている。 ○日本人は文明は西洋から取り入れたが魂までは取り入 れていない。 すばらしい本です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 久しぶりにすばらしい本に出会いました。電車の待ち時間に買った本ですが、 五木さんが人生を終わるにあたって「国家にも、人の絆にも頼ることなく、人は どのように自分の人生を向き合えばいいのか」を教えてくれるすばらしい本です。 人生を登山にたとえると50歳で頂上に登ったとすると、登山は山登りに成功 するだけでなく、安全に下界までたどり着くことができて「登山が成功した」事に なるのです。 山を下りるときにいかに綺麗に山を下りていくかを教えてくれる本です。 人生を生きて行くには、毎日、一日一日を大切に充実させて生きていくしか ないと思います。 毎日毎日を生きる大切さを教えてくれる一冊です。 |
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新・人間革命 第19巻 (19) |
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著者: 池田 大作 定価: ¥ 1,300 | |
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人間の土地 (新潮文庫) |
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著者: サン=テグジュペリ,堀口 大学 定価: 価格:→¥ 329 | 死は生を際だたせる光だ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「彼は地図をひろげ、匪賊の侵攻を、さながら美しい王女様の伝説でも語るように、示された」 死は生を際だたせる光だ。自ら進んで死と共に生きることがゆるされた時代のおとぎ話。 空へのあこがれ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ああ、なんておもしろいのだろう。 胸がときめく。高鳴る。 翻訳した堀口大学の、わざと引っかかりを作ったような日本語も、読者の冒険への憧れをつのらせる。 雲海の上、静寂を突っ切って飛ぶ心持ちや、遠い空港からの通信。危険な旅に命を落としてゆく僚友たち。 「冒険」という言葉が人の心に呼び起こす高揚や儚さ、果てのない広がりが、この1冊にすべて収まっている。 表紙をかざる宮崎駿のイラストもいい。 わたしが男の子で、15歳のときこの本に出会っていたら、飛行機乗りをめざすか、叶わないなら飛行機乗りの登場する冒険活劇を作りたいと思ったにちがいない。 人類の皆様へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 10年前に読んだら意味がよくわからなかったけど、今なら十分理解できます。聖書が「book of books」といわれることも納得ですね。 |
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人間失格 (新潮文庫 (た-2-5)) |
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著者: 太宰 治 定価: 価格:→¥ 1 | 解釈はいろいろ ![]() ![]() ![]() ![]() この物語は読み手の年齢とともに解釈の変わる物語でもあるとも言えると思う。 私も10代のときに読んでかなり影響を受けた記憶がある。 あとで読み返してみたら、単にこのような生き方しかできない葉蔵に純粋に同情するだけでなく、これほどまでに冷静に自己分析ができる人間が実は不幸なのだろうか、本当に狂っているのだろうかと思うようになった。 そうなると、はじめからさいごまで演技だらけであった太宰の人生は本当は、自分の周りの人間だけでなく、自伝的手記を書いたあとの読み手の読後感さえを意識して自分の人生を演出したのかもしれないとさえ思えてくる。 その姿は、多くの人が世間と自分の考えが矛盾していようがつじつまをあわせ、ごまかしながら生きていることをあざわらっているかのようだ。 墓場まで持って行きたい一冊。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 人間の心は法律で定義されている罪とは全く以て違う『罪』というものを、深過ぎる程に感じてしまう傾向にある。それはカビのようにこびりついて離れない。 様々な場面にあろう。嘘をついた後、偽善をした後、偽悪をした後、他人を賎しめた後、自分を賎しめた後、また、そういう行為を行う前に辛うじて立ち止まった後にも。 自分がとても嫌いになる事があるだろう。暗くなるだろう。 しかしながら、人間皆一緒である。苦しむのである。 罪を感じすぎてしまった者が自分を振り返る一冊である。人間は、やはりとても弱く、やはりとても強い。 人間失格・・・ ![]() ![]() この本を読んで私は、本当に人間失格だなと思いました。 こんな人は大嫌いだと、心の底から思いました。 妻が犯されているのに、わが身がかわいいゆえ何もできず見ている自分。最低だと思います。私も学生時代、嫌われないように、道化のようにへらへら笑って過ごしてきました。共感できる部分もありましたが、あまりにもダメ人間です。自分のことばっかりです。 だから、彼は自殺したんだなと思いました。 いい意味でも悪い意味でも衝撃を受けた作品です。反面教師的に、私はこんな人になりたくないと思いました。 |
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