プレイボーイの人生相談―1966‐2006 |
|
|
著者: なし 定価: 価格:→¥ 306 | 些細なことでくよくよ悩まないで生きていけるための指南書 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 痛快に面白かった。 と、同時に、いつの時代も若者の悩みというものは似たようなものだと、つくづく感じ入った。 しかし、ここで若者の悩みに真正面からぶつかって、ばっさばっさと斬りに斬っている教養人たちのすさまじいまでの本気ぶり。 でも、本気だから、読みごたえがある。だから、ずっと40年も続いてきたんだなと思いました。 私の世代は、講談社のホットドッグプレスで連載されていた北方謙三氏の「試みの地平線」にお世話になったものですが、改めて、週刊プレイボーイの人生相談を読むと、これもまた面白く、ためになり、クリスチャンが聖書を常に肌身離さぬようにするがように、この書籍も我々男子のバイブルになりうると信じる次第でございます。 迷える子羊たちへ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ってサブタイトルつけてもいいんじゃないかな? 若い人間が、 学生運動しようが、 しらけようが、 バブルで踊ろうが、 受験戦争に巻き込まれようが、 就職氷河期に巻き込まれようが、 いじめが増えようが、 自殺が増えようが、 どの時代でも結局「クヨクヨ悩むこと」ってのは、 恋愛であり、 セックスであり、 自分の容姿であり、 仕事であり、 人生であり、 哲学なんだなと。 時代が移ろっても、それだけは相変わらず変わらないのだなと。 そして、どんなに時代が移ろっても必ず救世主がいるもんだと思える、 この本自体が「救い」。 熱い、とにかく熱い。 |
|
| |
明治時代の人生相談―一〇〇年前の日本人は何を悩んでいたか |
|
|
著者: 山田 邦紀 定価: 価格:→ | 百年はやはり長いのですね ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 百歳の方もいらっしゃるのですから、たかだか百年前といいたいところですが、 この本を読むと現代とはまるで異なる日本人の思考回路にびっくり。きっと当時の 方に会っても相互理解なんてとても無理だろうなと思えてしまいます。 本書の舞台である明治後期は、江戸時代を引きずる厳格なイエ制度と戦争に転げ落ちてゆく 暗い世相の閉ざされた社会を想像しがちですが、当時の人々の相談の数々を見ていると 今の週刊誌ネタ以上に凄い内容も多く、意外にあけっぴろげな人が多いことに驚かされます。 記者の社会的地位が高かった時代の話ですから、投書に対する「記者様」の返答が妙に 尊大だったり、今では考えられないような表現を平気で使っていたりするのも微笑ましかったり します。 洒落にならないものもありますが、基本的に笑える話が多いので人生相談とはいいつつ、 肩肘張らずに読むことができます。 いつの時代も悩みはある。と。 ![]() ![]() ![]() 明治時代に、新聞、雑誌に寄せられた悩みが集められている。 その質問には男尊女卑な回答がされていたりするが、 それを今の編集者がかぶせて指摘している事が鋭かったりする。 いつの時代も悩みは尽きなかったと。時代の背景も分かって勉強になるだろうと思う。 |
|
| |
大正時代の身の上相談 (ちくま文庫) |
|
|
著者: なし 定価: 価格:→¥ 100 | 硬くかまえないで読んでください ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 大正時代の身の上相談をまとめた本です。様々な歴史の本や年配の方々の話を聞いた上で、当時はさぞかし形式ばってつまらない時代だったのだろうなと想像していました。そして、そんな時代の人はどんな高尚な悩みを披露してくれるのかと期待して読み始めたのですが、なんのことはない。内容は恋愛、進学、将来、・・・価値観に多少の違いはあれど、悩みの種は今も昔も大差ないようです。回答する新聞記者さんの日本語のきれいさや、物事を見抜く力には驚くばかりですが。その横に、必ず現代人の編集者が書いたコメントが載っているのですが、そのとぼけっぷりがたまりません。おそらく、大正の新聞記者さんのすごさを際立たせるために確信犯的にやっているのでしょう。現代の編集者も優秀な方々ばかりのはずですから。それに、このコメントがあるからこそ内容の敷居が下がって、読者がとっつきやすくなっているという一面もあるわけですし。その空気が読めずに大真面目に批判する解説者の人は残念ですよね。この人が全編に解説つけていたら、かなりつまらない本になっていますよ。おそらく。 人の悩みは何故か面白い ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 妻が処女でないと知って悩む夫、キスで汚れたと思い煩う少女等の 純情が、本人達には申し訳ないけど、今や清く有り難くほほえましい。 親が決めた未知の男の所に嫁がされる処女、 そんな状況が今では想像もつかないのだけれど、 大正デモクラシーによってもたらされた理想と現実とのギャップに 翻弄される庶民の図が、現代とも相通ずるところがまた面白い。 また、惑い悩める相談者、そして教え諭す解答者達の日本語の美しさよ! 書体の選択やレイアウト、レトロな広告イラストを配置した ページデザインも美しい。 これはもう企画の勝利としかいえない。難しいことを考えずに楽しんで読みましょう。 ![]() ![]() ![]() ![]() 大正時代の「読売新聞」に掲載された身の上相談13年分を編集したものに、現代人である編者の短いコメントをつけた作品。紹介される相談の内容は、恋愛、結婚、夫婦関係などのいわゆる人間関係にまつわるものが殆どである。 本書を解説の小谷野氏のように真面目な視点で読むと、編者のコメントが気になるのだろうが、大正時代の身の上相談に対する、研究者でもない人(しかも現代人)のコメントなんて自分も含めてそんなものだと思う。 本書は、通販生活で有名なカタログハウスからの出版である。私はこの通販生活のチョットおかしな企画(記憶だけを頼りに課題の似顔絵を描いて投稿、ナンシー関がコメントするというコーナーもあった)が大好きなのだが、これらの企画に通ずるのはピントの外れたものに対する面白さである。この作品の意図も、現代人と大正人の価値観、特に貞操に対する価値観の違いを単純に面白がったり、頷いてみたりすることにあったのではないかと思う。 学者でも研究者でもない私でも、編者のコメントに頷けず突っ込みを入れたくなるときもあったが、その突っ込みも含めて充分楽しめた。が、やはり、この作品のおもしろさが身の上相談そのものにあるのは間違いない。 |
|
| |