PECA!PANIC北連大百科 (白夜コミックス 273) |
|
|
著者: グラサン師匠 定価: 価格:→¥ 378 | |
|
| |
現代の哲学 (講談社学術文庫) |
|
|
著者: 木田 元 定価: 価格:→¥ 300 | 現代哲学の案内書 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 日本を代表する哲学者であり、とりわけハイデッガー研究で大きな功績をあげられている木田元氏による現代哲学の案内書。20世紀の哲学の大きな潮流は現象学、実存主義、心理学、構造主義、そしてマルクス主義であり、それぞれの立場が互いに反発したり、影響し合ったりする関係にある。本書ではまず第一章で、科学の進歩がもたらした理性の危機という前提から哲学の課題を提起する。第二章では、現象学の祖フッサール、そこから生まれた実存主義哲学者ハイデガー、サルトルの考察。「身体の問題」と題された第三章ではメルロ・ポンティと精神分析の祖フロイト。第四章では「言語」をテーマにソシュール、ヴァロン、レヴィ・ストロースの考察。そして「今日の知的状況」と題された第五章では、現代におけるマルクス主義の問題とラカン、フーコーらの構造主義が取り上げられる。現代哲学について大まかな鳥瞰を得るための手軽な案内書だと思われる。 哲学以外が哲学にどう生かされたかに注目 ![]() ![]() ![]() 『反哲学史』の続編にあたる本書ですが、書かれたのはこちらが先です。かなり昔、作者の若い時に書かれたので文章がまだまだ未熟なところがあり、思想的にもまだ氏の反哲学の視点ができる前のことなのであまりまとまっていません。また氏の得意な現象学の系譜の哲学者だけでなく、構造主義なども含まれています。そのあたりはやはりいまいちです。それでも20世紀の哲学を総合的に捉えようとする意欲は感じられます。文化人類学、心理学などの成果がどう哲学に生かされたか、ということを積極的に考察している点は非常に高く評価できます。 |
|
| |
発見! マンガ図鑑 NHK ダーウィンが来た!(3) びっくり! 日本の動物編 (発見!マンガ図鑑) |
|
|
著者: NHK「ダーウィンが来た!」(原作) 定価: ¥ 998 | 特に子供たちにもお薦めです ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本書の基となっている番組は、大変教育的価値が高く、大人も子供も楽しめるものとなっています。NHKの番組の中でも「公共放送」という名に、そして、受信料に少しは見合ったものとなっているのではないでしょうか。 そして、マンガ化するにあたり、本書では、豊富な説明・解説等を加えつつも、「字が多い」と敬遠されることのないよう、親しみやすいキャラクターを用いたり、表現豊かな描写、そして画像等が加えられたりしており、テレビには負けない、独自性を発揮していると思います。小学生の子どもが、熱心に読んでいるのがとても印象に残りました。 ・ 40分程度の番組を繰り返し見るのもなかなか難しい ・ 落ち着いて、文章で見た方が理解に役立つ ・ 人気のあった放送を特に詳しく知りたい などという方には特にぴったりではないでしょうか。 |
|
| |
かえってきたはくちょう |
|
|
著者: 花岡 大学,柿本 幸造 定価: ¥ 1,260 | |
|
| |
ここまで来た「あの世」の科学―魂、輪廻転生、宇宙のしくみを解明する (祥伝社黄金文庫) |
|
|
著者: 天外 伺朗 定価: 価格:→¥ 502 | 宗教と科学の合一 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 魂、輪廻転生等宇宙の仕組みを科学の成果を踏まえながら解明。その真理は今後の研究に待たねばならないが、宗教と科学というこれまで相容れないとされていた分野を昇華する考え方を分かり易く解説。大変啓蒙的である。 温故知新 ![]() ![]() ![]() ![]() あの世、輪廻転生、魂、神などについて、最先端の科学である「素粒子の物理学(量子力学)」と昔から存在している「東洋哲学」、そして「深層心理学」を主に用いて説を展開していっています。それは、著者が言うには仮説ではなくその一歩手前の科学的ロマンだそうです。 全て理解できたわけではありませんが、各項が短く、空き行が多いのであっという間に読み終えてしまいました。もう終わり?と感じる所もありました。 新しい知識が増えると疑問点も増えます。物足りなくなるのは仕方がない分野なのでしょう。それでも、ただのオカルト本とは違う満足感がありました。 一粒の砂に宇宙をみることではなかろうか ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() かっては胡散臭い霊能力者の体験談、今は個性的なスピリチュアリストの パフォーマンスとして語られ、どちらにしろ、やや食傷気味の「あの世」の事を、 「科学する」という矛盾めいた題名にうまく乗せられて読んでみた。 かなり理解しにくい科学的学説が披露されているが、日を於いてまた読めば、 どこか感覚的に捉えると納得する部分もあって、スリリングな知的満足を得た。 ユングの集合的無意識、量子力学、東洋哲学、そして仏教との相互関連を指摘しつつ、 「この世をテレビの画像、あの世を電波の飛ぶ電磁界」に、 あるいは「ホログラフィーの干渉縞にはどんな小さな部分にも物体の全体像が 記録されている」といった、わかりやすいたとえで説明してくれる。 かくして先端科学から古今東西の諸思想からのさまざまな引用および推論を 繰り返しながら、巻末の結論部へと導かれていく。 「宇宙の基本構造は、壮大な無意識のレベルのネットワークであり、 生命を得て生まれてくる個体は、その大海の表面に発生した 小さな泡のようなものでしょう・・・・・宇宙は全体としてひとつの生命体です・・ ・・・その基本は、無条件の愛であり、また仏性であり、宗教が神や仏と呼ぶ概念と 一致します。」 イギリスの詩人ブレイクの一節がよみがえる・・・「一粒の砂に宇宙をみる」 |
|
| |
Dark Seed 3 (3) (バーズコミックス ガールズコレクション) |
|
|
著者: 紺野 キタ 定価: 価格:→¥ 273 | ハリポタ便乗な感じ、残念 ![]() ![]() ![]() 紺野キタ氏の大ファンである。だが、本作は期待が大きかっただけに少々がっかり。紺野氏の持ち味である独特の情感が、この作品ではとても薄い。ハリーポッター人気に便乗して「書かされた」と見るのは、うがち過ぎだろうか。 魔法使い学校の雰囲気も、唯一、反省室の階段あたりは面白かったけど、あとはそれほど感じられない。使い魔のドーンも可愛いけど、活躍はしない。登場人物も少々ごちゃごちゃしていて、せっかくのセレストとクリスのキャラが隠れてしまっている。 絵柄は相変わらず淡々として美しく、まあそれだけでも楽しむ価値はあるかもしれない。 面白かった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 魔法使いの「闇の種子」という結構大きなテーマを掲げた作品で、全3巻でどう終わるんだろうと思いましたが、読み終えての感想は素直に「面白かった」! 登場人物は多いですが、それぞれの心情や立場は小出しながらも判りやすく、状況や伏線などがよくまとめられていると思います。 深く掘り下げればもっと壮大な大作になったような気もしますが、全3巻という長さが飽きず読みやすくて良かったのかもしれません。 何より登場人物たちが、それぞれ長所もあれば短所もある、という「普通さ」がすごく魅力的です。 「闇の種子」「正しい魔法」というテーマですが、単純に悪いところを直して成長するという話ではありません。 それぞれの悩みは共感しやすく、また事件が片付いた後も各々が長所・短所を抱えて生きていくという感じですが、さわやかさがあります。 おまけに主人公の鈍い恋模様も楽しいです。セレストのドレス姿にアルジーが真っ赤になるシーンだけで、立派に「恋」を表現していると思います! 個人的にはヴィンセントになつくセレストが可愛い。 あとクリスのカッコよさに惚れ惚れ。 久々に面白いファンタジー作品でした。 |
|
| |
わたしの哲学入門 |
|
|
著者: 木田 元 定価: 価格:→¥ 2,209 | 自由 vs 構造 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() じっくり読んでみることをお薦めする。 「なにものかが真であると思いこまれざるをえないということは必然的であるが、 これはなにものかが真に存在するということではない(ニーチェ)」 「すべての価値は、心理学的に検算してみるなら、 人間の支配機構の確保と高揚のための有効性という特定のパースペクティヴから生じた結果であり、 それが誤って事物の本質のうちに投影されたにすぎない。 自分自身を事物の意味や価値基準とみなすのは、あいも変わらず、人間の途方もない素朴さである(ニーチェ)」 「人間の絶対的自由を主張したサルトルのヒューマニズム(人間中心主義)的実存主義(『ハイデガーの思想』)」 に対するハイデガーの批判・・・「すべてに先立ってまず<ある>のは、存在である」 「人間よりも言葉が、つまり構造が先立つ」 「人間よりも存在が、そしてその存在の住処である言葉が先立つのであり、 <言葉をもつ動物>と言われてきた人間はせいぜいそのその存在の家である言葉の見張り番にすぎない」 「人間の思考は存在が言葉になる場を提供しているにすぎない(『ハイデガーの思想』)」 「<存在の生起>も歴史的に変わりうると考えられている。むろんそれは、 もはや現存在がおのれの生き方を変えることによって変えることができるようなものではない。 むしろ逆に、存在の生起の仕方が変わるのに応じて、現存在のそのつどの在り方、 つまり人間の歴史が変わるのだと考えられるようになる」 「自分が意図しておこなったわけではなく・・・驚きの思い・・・をいだかずにはいられない」 あなたの哲学入門 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この本には著者のすべてが入っているんですね。哲学を学び始めた動機や語学の勉強や大学での勉強など個人的なことから、ハイデガー哲学の解説やハイデガーから学んだ哲学史など、みんな入っているんです。たどりついたところが「反哲学」。反哲学とはハイデガーの別名なんです。どういことかというと「あるということは作られてある」こと、これが西洋哲学だといって、それに反対して「成る」を対置したこと、ただそれだけなんです。簡単でしょう。そうそう、「哲学のどこが難しいか」というのも書いてあるんですね。いたれりつくせり、絶対薦めちゃう。 木田さんの本領は紹介と翻訳、これって日本の学者の特徴ですよね。これさえできない人がいますからね。たとえばこの私。翻訳なんかものすごいですよね。しかも高い水準で。 |
|
| |
続けてきただけ SEAMOの言葉 |
|
|
著者: SEAMO 定価: 価格:→¥ 960 | |
|
| |
SALVA ME (ミリオンコミックス) |
|
|
著者: 紺野 キタ 定価: 価格:→¥ 89 | 「我を救いたまえ」 ![]() ![]() ![]() ![]() タイトルはラテン語でそういう意味の祈りの言葉なのだそうだ。 私も前のレビュアーの方と同じく、紺野氏の描く世界の雰囲気が好きで読む。あちこちに書いているが、長野まゆみ氏の世界が好きな方にお勧めだ。疲れて字面が追えないようなとき、同じ雰囲気に浸れる。 一番のお勧めは「天使も踏むを恐れるところ」。これは完全にBLだが、これが成り立つとしたら、それはクラリッサが言うように一種の楽園であるだろう。妻と夫は最高の「親友」で、夫の友達はそれ以下の「愛人」。男性には皆目わからんだろーが、女なら、こんな自分の「王国」を持ってみたいという夢想が、誰にもちょっぴりありはしないだろうか。 一冊まるまるファンタジー ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 大好きな一冊です。 短編1作と連作3作が入ってるんですが、 一冊を通してお伽話のような幻想的な世界観が広がっています。 紺野さん独特のファンタジー世界…なので、読む人を選ぶかもしれない… 私も中盤のお話だったら星3つと言ってしまうかも知れません。 が、この本を五つ星でお薦めする最大の理由がありまして、 それが最後に収録された「天使も踏むを恐れるところ」という全後編のお話。 寄宿舎の時代からの親友同士の微妙な恋心を描いた作品です。 英国貴族だとか寄宿舎だとか…お好きな方には嬉しい設定ですが、 それ以上に、お互いが大切すぎて友情の一線を踏み越えられない心情が本当に切なくて… 「恋するものは、いつも弱者だ」というモノローグに、全てが集約されている気がします。 全体的にパッション溢れる…てわけではなく、本当に淡い感じなので、 濃いBLを求めてる方にお薦めできないのは私も同感です。 ただ淡くて切ない感情を柔らかいタッチで繊細に描いているところが、 この作品だけではない、作者の持つ魅力だと思います。 ほのぼのして、どきどき。 ![]() ![]() ![]() ![]() 寄宿学校、ボーイソプラノ、秘密の合い言葉・・・<br>ちょっとレトロな雰囲気の舞台設定に、あっさりほのぼのした絵が魅力的です。<br>よくあるボーイズラブもののような過激なシーンはありませんが、少年達の友情・淡い恋心にどきどき。<br>忘れていた初恋を思い出させてくれるような、そんなボーイズラブコミックです。<br>ボーイズラブを読み慣れている人にはちょっと物足りないかと思い、星4つにしました。 |
|
| |
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) |
|
|
著者: ジョン・ル・カレ 定価: 価格:→¥ 1 | 諜報の世界を垣間見ることができる ![]() ![]() ![]() 多分、本書は私が初めて読んだスパイ小説だ。正直、小説として格別優れているとは思わなかった。スパイ小説の世界ではこの作品は最高峰に位置づけられているとのことだが、スパイ小説を読まない私にはスパイ小説としての本書の魅力を評価することはできない。 本書は冷戦自体のヨーロッパを舞台としたもので、古臭さを感じる読者が少なくないものと思われるが、諜報の世界は厳として現在でも実在するものであり、諜報、特にヒューミントのテクニック自体はほとんど変わっていないと思われる。かつて情報機関で勤務した経験のある著者が描く諜報の世界から、我々が学ぶことが出来ることは少なくない。 ストレートに読ませる、スパイ小説のクラシック ![]() ![]() ![]() 本書は、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’63年度、ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)受賞作であると共に、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’65年度、ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)受賞作でもある。 英米のミステリー大賞を両方受賞するという快挙をなした、“スパイ小説の金字塔”と呼ばれる、もはやクラシックの風格さえ漂う作品である。 従来のスパイ小説が007のように、超人的な能力の持ち主である主人公が、手に汗にぎる危機一髪的な事件で活躍する≪神話≫であったのに対し、本書では、われわれ同様血のかよった人間である諜報部員の真実の姿を、はじめてシリアスに活写してみせたところが、当時高い評価を得た所以だろう。 物語やシチュエーションの古さは否めないが、最近のスパイ小説にくらべればシンプルにも思える筋立てで、最後までストレートに読ませる。どうも最近の小説はどんでん返しが多くて・・・という読者には向いているだろう。恋愛もほどよく落ち着いてストーリーに織り込まれている。主人公リーマスの心からの叫びをぜひ聞いてもらいたい。 余談になるが、私は「ベルリンの壁」崩壊直後の2月に東ベルリンと東ドイツを訪れたことがある。当時の曇った冬空と“寒い国”を思い出しながら本書を味読した。 スパイ小説の白眉 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ジョン・ル・カレの代表作であると共にスパイ小説を代表する作品。冷戦時代にはスパイ小説が色々書かれたが、本作は一頭地抜けている。 主人公は密命を帯びて東(ドイツ)へ潜入する。冒頭から緊張感が続き、スパイという職務の過酷さ、虚しさ等が描かれる。そして道半ば、主人公は正体を暴かれてしまう。拷問に耐える主人公。そして遂に主人公の忍耐が切れる時が...。 全体に仕掛けられた構想に読者は驚くであろう。単なるサスペンス小説に終らない所が本作を抜きん出たものにしている。そして、ラストで主人公を待つ運命。東西冷戦を題材にしながら、冷戦の虚しさを浮き彫りにし、その渦中の人間の哀感を描き切ったスパイ小説の白眉。 |
|
| |