収容所(ラーゲリ)から来た遺書 |
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著者: 辺見 じゅん 定価: 価格:→¥ 85 | 愛する人に宛てた遺書の重さと悲しさ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 多くの人に慕われつつも、満鉄に所属していたことから日本に帰還することなくシベリアで亡くなった兵士、山本幡男氏のお話です。 このお話はラーゲリにおける日本人俘虜の生活、待遇についての詳細な記録です。その理不尽な扱いについての貴重な記憶になるのでしょう。 ですが、本書の白眉は、書名にあるとおり、山本氏が亡くなる前に家族に宛てた膨大な遺書でしょう。 収容所では日本人俘虜が何かを書き記すことが許されず、もし見つかれば重罪となってしまうために、遺書を託された人たちは、それを分割して暗記することにします。 結局遺族の許へは計7通の「遺書」が届けられます。ある遺書は書起されて持参され、ある遺書は郵送で。 多くの人たちから敬愛された山本氏です。その彼のために大変な労苦をおして届けられた遺書です。しかし、遺書を持ち帰った人たちは、必ずしも氏とは交流が深かった人たちばかりだったわけでもありません。何が彼等を突き動かしたのか。 引き受けた人の中には、この遺書を「新生日本の若者へのメッセージなのだ。山本は新しい世代の青年達と対座するような気持ちで書いたに違いない。」と感じて何度も書き写し、暗記をした人もいました。 きっとそれぞれが自分自身で解釈を加えながら、そしてそれを自身の希望に結び付けて山本氏の思いを持ち帰ったのだと思います。 私はとりわけ山本氏が妻と4人の子供たちに宛てたそれぞれの遺書を、涙なくしては読めませんでした。愛してやまない家族と二度と会えない人のあまりにも深い悲しみ、それが心に突き刺さりました。特にどうしても自分自身とダブらせてしまうのですよね。もし自分がそんなことになったら、悲しみのあまり胸が張り裂けてしまうでしょう。 「さよなら」。この一言にどれほどの悲しみが詰め込まれていたのでしょうか。 シベリア抑留の日々 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 昭和の戦争の実相を知りたくて いろいろ漁っているうちに出会った一冊である。 昭和20年8月15日、ポツダム宣言を受諾したのち、 満洲にいた日本人がソ連に連行された。 その数なんと60万人。 極寒の地で12年もの間強制労働をさせられた。 いわゆる「シベリア抑留」である。 本書は無名の抑留者である山本幡男氏を主人公にして シベリアでの過酷な生活を淡々と綴っていく。 いつ日本に帰れるともわからない日々のなかで、 勉強会を開いたり、句会を開いたりしながら、 決して日本に帰る希望を捨てず、常に前向きに 日々を精一杯生きていこうとする主人公と仲間たち。 その姿に強く胸を打たれる。 東京裁判やA級戦犯の論議が戦後の「表」なら これは戦後の「裏側」である。 ここにも確かに戦争の実相があった。 日本人なら一度は読んでおきたい。 名著である。 真実の物語に感動 ![]() ![]() ![]() ![]() これが本当の話だとは・・・。苦境においやられても希望を捨てずに生きていく<br>男達の姿に、心からの尊敬を覚えます。歴史上名もない主人公ですが、<br>こんなに辛い状況下でみんなを励まし、数々の素晴らしい言葉を残した主人公のような人物こそ、偉人と言えると思います。素晴らしい物語です。<br>ただ、残念なのが文体が小説というよりレポートっぽくて、やや物足りなかったこと。 |
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見えなくなって見えてきた―17歳失明、23歳結婚、25歳出産 |
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著者: 安田 章代 定価: 価格:→¥ 1 | 心のバリアフリーの実現へ向けて ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 著者は網膜性色素変性症という目の病気を持って生まれ、中学までは日常生活にそれ程不便を感じない程度の弱視で一般の学校に通学し、高校から盲学校へ通い始めました。<p>弱視として一般の学校にいて、弱視として盲学校へ入学。盲学校生活の間に視力が低下し全盲になり、障害者として社会へ出た事により、著者は色々な立場を経験したという。その変化と体験を無駄にしたくないのでこの本を書いたという。<p>大きなお腹でサングラス・白い杖をついている女性がいたら、悪気でなくとも振り返って見てしまう人が多いと思う。<p>著者は妊娠中、痛いほどの視線を感じたという。<br>ただ、歩いているだけで「すごい」「えらい」と言われ、まるで子供扱いで自尊心が深く傷ついたと書いている。<p>ところが、弱視の夫が!字は読めるのに書けない理由の部分で弱視の苦労が語られるのだが、「変な話、全盲になって白杖をつくようになってからの方が行動半径が広がった」と言っている。弱視は見た目で目が悪い事がわからないから、何か人に助けを求めても「そこに書いてあるのに何でわからないの?変な人」と思われてしまうのだという。<p>別に著者の揚げ足取りをしている訳ではなく、著者が本を書く動機として語っているように「見えなくなって見えてきた、人の温かさや冷たさ、人の温かさゆえの難しさ」をよくあらわしていると思ったので引用しました。<p>障害をもった人がもっと気軽に語れるようになり心のバリアフリーが広がるように祈ります。 |
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巨人・スウェデンボルグ伝―科学から霊的世界までを見てきた男 |
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著者: サイン トクスヴィグ 定価: 価格:→¥ 480 | |
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星稜剱岳―北アルプス立山・剱岳の星空 |
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著者: 中川 達夫 定価: ¥ 1,470 | 「穏やかな夜の自然の美しさ」を感じる一冊 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 夕暮れ時の風景から始まる本書は、頁をめくるごとに「穏やかな夜の自然の美しさ」を感じることができて、とても良かったです。 色々な方角からの剱岳が撮られており、山岳域だけでなく川・湖・お花畑・海・郊外と多方面からの「剱岳や星の表情」が見れて飽きません。普段は星を見ない人から山屋さんまで幅広い人々が、自らの経験と共感できると思います。 魚眼レンズによる作品も多く、目の前一杯に広がる美しい山々やお花畑や雪原を見て、ワクワクしてきました。剱岳周辺の作品については、1/25000地形図に各撮影場所が記してあり、是非行ってみようと思います。 感動のおすそ分けとして、周りの人へ気軽にプレゼントできる一冊だといえます。 自費出版なので著者の意向が強すぎるかな・・・ ![]() ![]() 自費出版の本の場合は多いのですが、著者の意向が強すぎて、しっかりとしたストーリーが組めていないと思いました。星空というだけで似たような作品が多く、表現としてワンパターンかなと。小さいサイズですが、それなりに苦労が感じられるいい作品もあるので、今後に期待したいです。 毎回ちがう世界がひろがる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 星空のうつくしさは、ほかのレビューさんと同じくすごいです☆ 写真だけでなく、それぞれの写真や扉に添えられた文章もすてきです。 この写真集をひらくと毎回ちがう星空の世界に引き込んでくれます。 |
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「神武」は呉からやって来た―刀と鏡が明かす日本建国の真実 |
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著者: 竹田 昌暉 定価: 価格:→¥ 1 | |
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ピアノ弾き語り アヴリルラヴィーン~ガールフレンド (ピアノ弾き語り) |
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著者: なし 定価: ¥ 2,100 | |
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とうとうロボが来た! (幻冬舎文庫) |
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著者: Q.B.B. 定価: 価格:→¥ 1 | 持ってても買い ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 青林堂からの単庫本を持ってても買いです。「ガロ」の連載中も毎号たのしみに読んでました。どういう世代、環境で育った人にも懐かしさに似た感情を喚起する力のある本ではないでしょうか。「中学生日記」でもそうだったのですが、四こまで遅々と散漫に広がっていく作品の世界が最後で見開きを使ってひとつに集約されるといったパターンに、腹の底から胸に突き上げるようなカタルシスを覚えます。僕は高校で国語を教えているのですが、文庫が出たのを機にこの本を自分の推薦図書として授業で扱おうと、今、虎視眈々とチャンスをうかがっています。 |
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北の国の雑木林―ツリー・ウォッチング入門 |
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著者: 菊沢 喜八郎 定価: 価格:→¥ 2,277 | 地道な調査 ![]() ![]() ![]() ![]() 高木・低木などさまざまな樹種についての展葉・落葉を調査して、その結果から考えられる最適な展葉様式と生育場所などとの関係について書かれています。内容とは直接関係ないですが、非常に地道ではあるが毎日毎日積み重ねた豊富なフィールドワークを通して得た経験・思考方法がいかに重要かを感じさせる1冊です。<p>タイトルからは内容がすぐに連想できないので、ちょっと良くないような気がします。 |
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きだみのる―自由になるためのメソッド |
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著者: 太田越 知明 定価: 価格:→¥ 2,070 | 読みにくい ![]() 何か、この本には読みにくさを感じます。読んでいて面白くないです。きだみのるを知りたいぼくにとっては、不満を感じます。 メディアに携わる人なら見逃せない稀覯本 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 偉人伝として読むだけではもったいない、さまざまな示唆に満ちた書。きだみのるのモノをとらえる視点から伝える方法まで、時代を超えても通用する部分を、引用文を巧みに織り込みながら、客観的かつ非常にわかりやすく紹介しています。 歴史、地名、人名など、ここに出てくる固有名詞に関しても、この一冊でたとえば編集者としての素養レベルを確認するための目安ともなりえるほど、多様なジャンルにわたる多くの興味深い事例に満ちています。 これからマスコミを志望する人にも絶対お薦めの本です。 、 思わず引き込まれる、きだの精神史 ![]() ![]() ![]() ![]() きだみのるという人物の精神史であり、またその人物を追う著者の捜査日誌のようなものでもある。プロローグでは開高健や嵐山光三郎のビビッドな筆致による人物紹介――あるいはきだの怪人物ぶり――に引きつけられるが、それがあまりに面白いのでうっかり引き込まれると、著者の術中にはまってしまう。 きだの人格形成と精神の足跡を、きだ自身の著述や他の著作者からの縦横無尽な引用・傍証によって辿り、そのポジショニングを試みているのがこの本の中味なのだが、実はかなり噛みごたえのある内容なので、面白いと思ってうかうかと読みはじめると、場所といい時間といい、えらいところに連れて行かれる。 著者はどうやら長年月かけて、厚みのある底深い膨大な資料を渉猟したらしい。そのうちどれだけの部分を捨て去ったのかは計り知れないが、著述や傍証の断片的引用には、全体の理解を前提としているようなところもある。だが、それは編年的に構成された章立ての、どこから読み始めても面白く読めるということでもある。 ファーブルの『昆虫記』の訳者としても知られるが、アテネフランセの創設者であるジョセフ・コットの庇護の下、フランス語・ギリシャ語を学び、第二次世界大戦の直前のフランスに渡って社会学の泰斗M・モースに学んでいる。そしてさらに“幻”の著作『モロッコ紀行』から東京の山村をフィールドにした集落論に到るまで、そこに登場する人物や事柄の意外性にも興味がかきたてられる。 著者はその生涯を追いながら、副題である「自由になるためのメソッド」を追求しているようにも思われるが、物事をなすためにはすべて最適なメソッドが存在するというテーゼがあるとしても、この場合のメソッドはきだ自身にしか通用せず、普遍化できないものであろう。そこにまた、きだという人物の多層性を見てとることもできるわけである。一筋縄でいかない多重性――そのどれもがオリジナリティー高く、孤高で、清新。 この時節、そういう人物にはなかなかお目にかかれないから、きだという人が生きていたら、是非会ってみたいと思わずにいられない一代記として読んだ。 |
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北摂の101軒―美味しい店 (Vol.5) (Zearth Mook) |
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著者: 大人組編集部 定価: ¥ 700 | |
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